眼帯少女は色んな意味で狙われています。８【安室透/赤井秀一】

Chap.313 ページ2

こんなことがバレたら

赤井さんにも安室さんにも
絶対に怒られる。

安室さんも怖いけど、赤井さんも
怖いんだよなあ。

オ「今日は何だか、ぼーっとしてるな。
悪かった、急に呼び出して。人が足りなくてな。」

申し訳なさそうな表情をしてオーナーが言った。

『人員不足なのは知ってますから
気にしないでください。』

オ「ありがとうな。」

今日のオーナーは謝るかお礼を言ってばかりだ。

あんなことがあったから、オーナーも
気にしてくれているんだろう。

『あ、でも24時に上がらせて
もらってもいいですか？』

オ「それは構わないよ、夜は危ないもんな。」

『すみません、ありがとうございます。』

先日の話合いで、私は赤井さんの家に
住むことになって

まず初めにできた決まり事が
「25時までには家に帰ること」だった。

大学生にもなって門限を決められるとは
思わなかった。

まだ、深夜の1時だけ
ありがたいと思うべきなのか…。

門限があるんですか？と
言ったら「何か不満か？」と
低い声で返されて会話は終了。

頷くことしかできなかった。

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