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Chap.302 ページ36

また車内は真っ暗になり
何も見えない。

何も見えないからこそ、恐怖心が増す。

首に触れている手が恐ろしく冷たく感じた。

このまま手に力を入れられてしまったら
抗うこともできずに、死んでしまうだろう。

男の人の力に敵うはずがない。

私の知ってる安室さんはそんなことを
しないと言い聞かせても、今目の前にいる
人はきっと、安室さんではない。

公安の降谷零なんだ。

『そんなの、分かりません。』

降「は…?」

段々と目が慣れてきて、うっすらと
顔が見える。

『正体を知っている私は、安室さんにとって
確かに邪魔な存在だと思います。

殺したいと思われても仕方ないと思います。』

少しだけ、首を掴んでいる手が強まる。

その手を拒むことはせずに、そのまま
安室さんを真っ直ぐに見た。

『でも、私は安室さんと一緒にいたいです。
その私の願いすらも安室さんは無視するんですか!』

迷惑をかけてばかりで
してもらったことの方が多い。

その恩をまだ返せていない。

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麺たらコ(プロフ) - イアデビルさん» ありがとうございます(^^) (2020年3月22日 17時) (レス) id: 520e2812b2 (このIDを非表示/違反報告)
イアデビル(プロフ) - とっても面白いです!最新待ってます!頑張ってください! (2020年3月19日 2時) (レス) id: ef5404f845 (このIDを非表示/違反報告)
ムニ子。(プロフ) - ぎょなさん» 読んでくださって、ありがとうございます!これからも頑張ります(^^) (2020年1月26日 20時) (レス) id: 520e2812b2 (このIDを非表示/違反報告)
ぎょな(プロフ) - 次回更新日書いてあるとありがたいですね!とても面白い作品です!!楽しみにしてます^^ (2020年1月20日 23時) (レス) id: a2b2f6be31 (このIDを非表示/違反報告)
ムニ子。(プロフ) - まゆさん» 読んでくださって、ありがとうございます(^^) (2020年1月12日 13時) (レス) id: 520e2812b2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:麺たらコ | 作成日時:2019年8月29日 22時

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