Chap.295 ページ29
『そんなことは…！』
赤「ある。この世界に来て
見捨てられたことはあるか？
帰る場所がなかったことは？
途方に暮れたことは？」
『…っ。』
赤「ないだろう。どれだけ深刻な状況になっても
必ず誰かが手を差し伸べてくれた。
それが偶然だとしてもな。」
冷たい、苦しい、胸のあたりがキリキリする。
赤「迷惑が掛からないようにと考えて
出て行くのならやめてくれ。余計に迷惑だ。」
感じたことのある、この感覚。
本当に自分は学ばないなと思い
込み上げてくる。
泣くな、泣くな。泣いても困らせるだけだ。
俯きながら「そうですよね。」と震えた声で言うと
赤井さんは私の頬に手を添えて上を向かせた。
赤「お前があの坊や、安室くん、そして沖矢昴。
全員と関わりがあると知られれば
それなりに興味を示してくるだろう。」
頬にあった手が上がってきて反射的に目を
瞑ると、右目の瞼越しに体温を感じた。
赤「それに加えて、この瞳だ。」
顔から手が離れて、恐る恐る目を開けると
赤井さんの不安そうな、悲しそうな顔があった。
赤「俺でなくても、安室くんでもいい。
自分の身を確実に守れる場所にいてくれ。」
この人も、こんな表情をするんだ。
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麺たらコ(プロフ) - イアデビルさん» ありがとうございます(^^) (2020年3月22日 17時) (
レス) id: 520e2812b2 (このIDを非表示/違反報告)
イアデビル(プロフ) - とっても面白いです！最新待ってます！頑張ってください！ (2020年3月19日 2時) (レス) id: ef5404f845 (このIDを非表示/違反報告)
ムニ子。(プロフ) - ぎょなさん» 読んでくださって、ありがとうございます！これからも頑張ります(^^) (2020年1月26日 20時) (レス) id: 520e2812b2 (このIDを非表示/違反報告)
ぎょな(プロフ) - 次回更新日書いてあるとありがたいですね！とても面白い作品です！！楽しみにしてます^^ (2020年1月20日 23時) (レス) id: a2b2f6be31 (このIDを非表示/違反報告)
ムニ子。(プロフ) - まゆさん» 読んでくださって、ありがとうございます(^^) (2020年1月12日 13時) (レス) id: 520e2812b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：麺たらコ | 作成日時：2019年8月29日 22時
