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Chap.281 ページ15

家に戻ると、玄関に
Aの姿は無い。

どこへ行ったのだろうと
辺りを見回すと

どこからか物音が聞こえる。

音を頼りに少し早足で進んでいく。

その音は二階から聞こえていて
ある部屋の前で足を止めた。

本当にこの部屋から聞こえているのかを
耳を澄ましてもう一度確認すると
やはりここから聞こえていた。

軽く深呼吸をしてノックをする。

『どうぞ』と控えめな声が中から聞こえて
恐る恐る扉を開けると、驚いた顔をして
僕を見ている彼女がいた。

『え、安室さん…?』

戸惑った表情だった。まさか僕が
来るとは思っていなかったのだろう。

安「さっきは、すみませんでした。」

軽く頭を下げると「大丈夫です」と
声が返ってきた。

彼女はそれだけ言うと
木と本がぶつかる音をまた奏で始める。

本棚の整理をしているようで
黙々と腕の中にある本をしまっていた。

微かな音だが、この家が静かすぎるせいか
よく聞こえる。

そのおかげで音を辿って
彼女の居場所が分かったのだ。

安「少しだけ。少しだけお時間いいですか。」

そう尋ねると、手を止めて
ゆっくりとこっちを見る。

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麺たらコ(プロフ) - イアデビルさん» ありがとうございます(^^) (2020年3月22日 17時) (レス) id: 520e2812b2 (このIDを非表示/違反報告)
イアデビル(プロフ) - とっても面白いです!最新待ってます!頑張ってください! (2020年3月19日 2時) (レス) id: ef5404f845 (このIDを非表示/違反報告)
ムニ子。(プロフ) - ぎょなさん» 読んでくださって、ありがとうございます!これからも頑張ります(^^) (2020年1月26日 20時) (レス) id: 520e2812b2 (このIDを非表示/違反報告)
ぎょな(プロフ) - 次回更新日書いてあるとありがたいですね!とても面白い作品です!!楽しみにしてます^^ (2020年1月20日 23時) (レス) id: a2b2f6be31 (このIDを非表示/違反報告)
ムニ子。(プロフ) - まゆさん» 読んでくださって、ありがとうございます(^^) (2020年1月12日 13時) (レス) id: 520e2812b2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:麺たらコ | 作成日時:2019年8月29日 22時

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