眼帯少女は色んな意味で狙われています。６【安室透/赤井秀一】

Chap.238 ページ10

沖「今日はもう遅い、だから
今日の分の食材だけ買えばいい。」

沖矢さんだ、沖矢さんの顔だ、
沖矢さんの声だ。

本当によくできてるなあ。
どうなってるんだろう。

沖「聞いてるのか。」

『えっ、あ、はい！』

危ない、見すぎてた。

沖「何か変か？」

『い、いえ！ただ、沖矢さんなのに
口調が赤井さんって…なんか。

変な感じだなあと…。』

紳士的で敬語なのが沖矢さんって
感じがするけど、これはこれで

口が悪くてもモテそう…。

沖「ああ…すみません。とにかく、
今日の分の食材だけで大丈夫ですからね。」

『…ふふ。はい、分かりました。』

急に切り替えるのも、おかしい。

確かにもう7時か。
スーパー、どれくらい物が残ってるかな。

『あ、何が食べたいですか？
さっき、聞きそびれちゃいましたけど…。』

沖「何でもいいですよ。」

『なんでもいいは無しです。インスタント
ラーメン買ってきちゃいますよ？』

沖「別に、それでも構いませんが…？」

『えっ…。』

沖「冗談です。」

絶対楽しんでる…。真剣に聞いてるのに…！

『もう…じゃあ適当に…。』

沖「オムライスがいいです。」

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