眼帯少女は色んな意味で狙われています。４【安室透/赤井秀一】

Chap.148 ページ12

聞いてはいけないことを
聞いた時と思い

後悔していると
安室さんは静かに答えた。

安「いや、きっと作らないではなく
作れないのでしょうね。」

『作れない…？なんでですか？』

安「…守るべきものの存在が

大切な人よりも大きくなってしまうと
恐れているのかもしれません。」

守るべきものの存在が、大切な人よりも
大きくなる…？どういう意味だろう。

それに、なんか。

話し方が他人行儀のような気がする…。

安「僕からも、Aに質問があるのですが…
いいですか？」

『…？はい。』

睡魔に襲われながらも
返事をする。

安「あなたは僕たちの存在を
どう捉えているんです？」

どう捉えているって？私が二人のことを
どこまで知っているのかってこと？

つまり、安室さんは自分の正体を私が
知っていると、薄々気づいてるの？

でも、僕たちって言ったってことは
冲矢さんも…？

だめだ、瞼が重い。

『ごめ…なさ…。ちょっと…。』

こんなに話していたら、普通は目が覚めるはず
なのに全く覚めないのはなぜだろう。

私は、安室さんへの罪悪感を抱えながら
また目を閉じた。

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