Chap.29 ページ30
「怖がらせてしまって
すみません。お昼、
ポアロにいらした方ですよね?」
『…はい。』
「やはり、そうでしたか。
ここで、立ち話もあれですし
僕の家に、来ませんか?」
『え…?』
覚えていてくれたことへの嬉しさと
突然家に来ないかと誘われた戸惑いが
合わさって何も考えられない。
「お昼に怖がらせてしまった
お詫びをしたいんです。
あと、傷の手当ても。」
『いや、でも迷惑じゃ。』
「いえ、こんな夜中に傷だらけの女性を
放っておくわけにはいけないので。」
『あ…。』
安室さんに言われて恐怖で忘れていた
痛みが沸々と戻ってくる。
転んだ時にできた両膝のすり傷と
男に眼帯を切られた時にできた頬の傷。
足首も、やはり捻ったのか痛い。
安室さんは、私が断らない。
いや、断れないと思ったのか
柔らかく微笑んで手を差し伸べる。
「行きましょうか。」
『はい…。』
私は、その手を取り安室さんに
ついていくことにした。
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わわわ - さいこうです (2020年4月27日 14時) (レス) id: e75a607790 (このIDを非表示/違反報告)
みょか - 安室さんめっっちゃくちゃかっこいいぃぃ!!!(笑) (2020年3月21日 23時) (レス) id: 16abdfdc12 (このIDを非表示/違反報告)
三日月(プロフ) - とても面白いです! (2019年3月25日 16時) (レス) id: ee5deb737d (このIDを非表示/違反報告)
ゆかり(プロフ) - がんばれえぇぇぇぇぇええ!!! (2018年7月30日 18時) (レス) id: 723d39c3a6 (このIDを非表示/違反報告)
ライス - 面白いです! (2018年7月30日 7時) (レス) id: 570912e801 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:麺たらコ | 作成日時:2018年5月13日 19時