戦争４ ページ4
私達...私と郁と手塚の三名が、図書特殊部隊に任命されたのは、入隊してから４ヶ月後のことだった。
「はああｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰ！？」
声をあげる郁。
「もー煩い！よかったじゃないの！」
そう、図書特殊部隊になれたことは、郁にとったらとても嬉しいことなのだ。
私よりもあの王子様を慕い、恋をしていた郁が歓喜するのもしょうがない。
「ほら着替えて食堂いこ？お腹すいたよ〜。」
そういって郁を食堂に引っ張ってゆく。
「今日ご飯すぐ食べてね？なんか任命された三名にどーたらこーたらで呼び出しがあるみたいで。堂上教官もいるらしいよ？？」
「だからなんだってのよあんなハゲクソチビ教官。」
「まぁ確かにチビだけどね〜？」
その直後、弾けるように笑い声がした。
「ぶはっ！は、ハゲクソチビ...！」
笑いを必死にこらえる小牧教官。
その横に仏頂面の堂上教官。
「「げっ......！」」
あ、ヤバイ本音が。
「お前らの俺に対する評価はよぉくわかった。しかしA。お前俺をぬかしてからチビと言え。俺より１０cm以上低いだろう。」
「いや〜私はか弱い乙女ですし☆」
「ハッ。馬鹿言え。か弱い乙女がかかと落と................。」
え？急に黙ってどうした？
「.........何でもないッ！」
いつもの怒号を放ち、ドスンと座る堂上教官。
「かかとーとってなんですか？」
「ふっ...く.....ぶはっ！」
「お前は笑い上戸なのを直せ。いつも隣で同じ笑い声を聞かされる見になってみろアホ。」
相変わらずトゲのある言い方をするが、４ヶ月居てわかったことがある。
最初は嫌だと感じていた堂上教官のしゃべり方も、それは元々からなのだと。
それに、鬼教官だけれど.....時々優しいこと。
とても尊敬していた。きっとあの時の王子様とおなじように。優しくて強いこの人は、あの時私達が夢見、憧れたあの王子様みたいだった。
郁は相当毛嫌いしていたが、私はむしろ堂上教官のことが大好きで、郁が何故堂上教官の優しさをわからないのか不思議だった。
それと同時に、嫉妬もした。
一番優しくされてるのは、郁なのに。
一番思われているのは、郁なのに。
堂上教官が見てるのは、郁なのに。
私達はまだ何も知らなかった。
堂上教官が私達にだけ厳しかった理由も。
時々見せる優しさも。
あの時の王子様が、堂上教官だってことも。
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いずみん(プロフ) - カモミールティーさん» ありがとうございます^^頑張ります！！ (2015年3月3日 21時) (
レス) id: 330b963b03 (このIDを非表示/違反報告)
カモミールティー(プロフ) - おぉ〜かっこいい堂上教官やばいッ！頑張ってください＾＾ (2015年2月28日 18時) (レス) id: 10f04cca59 (このIDを非表示/違反報告)
いずみん(プロフ) - 泉月さん» わゎ！！ありがとうございます。めっちゃ嬉しいです！！ (2015年2月22日 15時) (レス) id: 330b963b03 (このIDを非表示/違反報告)
泉月 - めっちゃ面白いです (2015年2月22日 15時) (レス) id: 7ba82b4767 (このIDを非表示/違反報告)
いずみん(プロフ) - 堂上ＩＯＶＥさん» 本当に堂上教官カッコいい！！名前にしちゃうほど大好きなんですね^^コメントありがとうございます！ (2015年2月11日 19時) (レス) id: fe04c1f201 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ａｉ | 作成日時：2015年1月15日 21時
