戦争３ ページ3
「ぅぉりゃあああ！！」
「待てやコラアア！！」
「喋るなアホ共！！」
聞き慣れた怒号が飛んでくる。
あたしは、新図書隊員。
隣で走っているのは、幼馴染みのAA。
小柄なくせに馬鹿力を持ち合わせ、運動神経は半端ではない。
「おいお前ら！！」
「はいはーい何ですか堂上教官！！」
今Aがおちゃらけた返事をかえしたのは堂上教官。私達だけにすごい厳しい教官だ。その事をAは「私達特別扱いされてるんだ！」とかぬかしていた。
パコンッ！パコンッ！
「「いった！」」
「お前らは何を喋っとる！訓練中だぞ！」
丸めた本を叩き付ける。堂上教官がやるからなおさら痛い。
「気合い入れるために叫んだだけですよ〜^^それに男子に交じってトップ１０なら文句は無いでしょう。」
爽やかな笑顔で、愛想を振り撒くA。こんなところは本当に羨ましいと思う。短気で導火線が短い郁に対し、Aは心が果てしなく広い。怒ったところは一度も見たことないし、いつでも笑顔だ。
「まぁ...よくやったが、叫ぶな！叫ばずにトップ１０に入れ！」
素直に引き下がった堂上教官。珍しい。
「そんな物珍しそうな顔せず訓練に戻れ。」
「ほら行こう郁！」
４時間後
「今日の訓練はここまでだ。解散！」
堂上の合図で四方八方に散らばる隊員たち。訓練が終わったあとの疲労感はハンパじゃない。なのに...
「ねー今日の晩御飯なんだと思う！？ねぇねぇねぇねぇね((」
とか毎日ほざいてくるからたまったもんじゃない。周りからみても呆れ果てられるほど煩い。
「あ、見てみて。」
指差した方向を見ると...堂上教官。
「は？アレがどうかしたの？」
「いやあ〜？郁は第２の堂上教官だって噂されてるから。」
「誰がんなの言ったんだ！！」
むしろお互いに毛嫌いしており、仲が悪いように見えていたはず。
なのに何故第２の堂上なんだ！
ガチャッ
「ふー。キツかった！！」
耐えられない倦怠感に押し潰され、ベッドに倒れこむ。
ここは隊員の寮で、あたしはAと見事に同室だ。
「キツいけど楽しいし、特に郁は堂上教官がいるからね？^^」
「どうみたらあたしたちが仲良しにみえるわけ？」
「喧嘩するほど仲がいいっていうじゃん！」
「あたしたちにそれはあてはまらない。」
堂上教官の方もあたしを嫌ってるはずだ。
なのになんでだ。
自分で思った癖に少し悲しい気がした。
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いずみん(プロフ) - カモミールティーさん» ありがとうございます^^頑張ります！！ (2015年3月3日 21時) (
レス) id: 330b963b03 (このIDを非表示/違反報告)
カモミールティー(プロフ) - おぉ〜かっこいい堂上教官やばいッ！頑張ってください＾＾ (2015年2月28日 18時) (レス) id: 10f04cca59 (このIDを非表示/違反報告)
いずみん(プロフ) - 泉月さん» わゎ！！ありがとうございます。めっちゃ嬉しいです！！ (2015年2月22日 15時) (レス) id: 330b963b03 (このIDを非表示/違反報告)
泉月 - めっちゃ面白いです (2015年2月22日 15時) (レス) id: 7ba82b4767 (このIDを非表示/違反報告)
いずみん(プロフ) - 堂上ＩＯＶＥさん» 本当に堂上教官カッコいい！！名前にしちゃうほど大好きなんですね^^コメントありがとうございます！ (2015年2月11日 19時) (レス) id: fe04c1f201 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ａｉ | 作成日時：2015年1月15日 21時
