戦争ではないけど戦います。 ページ16
今日は図書館の利用者数がとても多い。この中からその猥褻行為をした犯人を見つけ出せるのかは不安なところだが、犯人を惹き付けるために用意した上等なエサが３つある。
郁、麻子、Aの３人だ。
それぞれ狙われやすい場所を強調しており、利用者の中に入るとかなり目立つ。
どのエサに引っ掛かるのか見ものだ。
スレンダーな郁か。
超美人な麻子か。
子供っぽいAか。
どのエサに引っ掛かろうと辿る運命は同じ。郁やAに引っ掛かるとちょっと痛いかもしれないが.....。
「さぁ、行きますか。」
「散らばって歩こう。隊員だってばれたらおしまいだからね。」
人目のつかない場所で行われることが多かったため、３人もそこに配置される。
５分経過
流石にこんなすぐには見つからないわよね.....。呑気に考えていると、不審な動きをしている男が一人。
「柴崎です。すでに不審な人物を一人発見。」
監視モニターで見ている玄田に報告。
『何列目だ。』
「えーと...６列目？あ、Aの方にいった.....。」
麻子からAに連絡が入る。
『そっち言ったわよ。気をつけて。』
「オｰケィ。」
小声で応える。
足音はしないが、こちらへ来ているのがわかる。
そして、Aの足に手が触れられた瞬間。
ヒュッ
振り向きざまに足を上げるが、今私はスカートをはいているのだ。躊躇した隙に、近くの利用者に刃物をつきつける。
「人質にもらったぞ。おいお前、こっち来い。」
しまった.....！！
「私が行くからその人を解放して。」
「お前じゃ俺が殺られるからな。二人とも人質にする。」
ただの痴漢なら見つかった時には逃げるなりすると思っていたのに、まさか刃物まで持っていたとは流石に想定外だ。イヤフォン越しに玄田の声が聴こえてくるが、アイツなら殺れるだろ、などと呑気にしゃべっていた。そのことに堂上が腹をたて説教。いつもの風景が目に浮かんだ。
ぼーっとして考えていると、
「ぅわ！」
刃物を首につけ、犯人に抱き締められる。
「色気のねー声出しやがって。」
そういった瞬間、犯人の体が宙に浮かぶ。
「お前に魅せる色気なんかねーよ！！！！！」
ドゴォンッ！！！！！
「ぐぁっ.......か.....。」
「色気のねー声出しやがって。」
さっき言われたセリフを言い返す。
「見事な背負い投げだったね！」
「コイツ重くて捻った。」
手首が少し痛い。まぁ血は見ないで済んだからいいだろう。
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いずみん(プロフ) - カモミールティーさん» ありがとうございます^^頑張ります！！ (2015年3月3日 21時) (
レス) id: 330b963b03 (このIDを非表示/違反報告)
カモミールティー(プロフ) - おぉ〜かっこいい堂上教官やばいッ！頑張ってください＾＾ (2015年2月28日 18時) (レス) id: 10f04cca59 (このIDを非表示/違反報告)
いずみん(プロフ) - 泉月さん» わゎ！！ありがとうございます。めっちゃ嬉しいです！！ (2015年2月22日 15時) (レス) id: 330b963b03 (このIDを非表示/違反報告)
泉月 - めっちゃ面白いです (2015年2月22日 15時) (レス) id: 7ba82b4767 (このIDを非表示/違反報告)
いずみん(プロフ) - 堂上ＩＯＶＥさん» 本当に堂上教官カッコいい！！名前にしちゃうほど大好きなんですね^^コメントありがとうございます！ (2015年2月11日 19時) (レス) id: fe04c1f201 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ａｉ | 作成日時：2015年1月15日 21時
