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しばらくベッドの上でゴロゴロしていると布団の温かさにだんだん耐えられなくなった。
「せんせ…」
「ん?」と言って私の方に顔を向けた。
「からだ、が…あつい……です」
「布団あつくて」と付け足した。
少しだけ自分の体から布団を下げる。
もしかしてまた熱上がったのかな…汗をかいて首筋に髪の毛が少しベタッとくっついている。胸元のシャツを少し肌から離した。
先生はポカーンとしたまま動かない。あれ…?
「せんせい…?」
「……Aは一体俺をどうしたいの?」
先生は私の寝ているベッドに近づいてきた。ふふっ、と鼻で笑う。
「…もしかして襲われたいの?」
「……え?」
私の顔のすぐ横にしゃがみこんだ。
意識してなくても自然と視線が交わる。
「こんなに胸元も開けてさ。顔も少し赤いし。誘ってる?」
天月先生は私の頬に指を滑らせた。
そのせいでもっと体が熱くなりそう。
「ち…違います」
「じゃあこんなことしちゃダメでしょ?」
私の胸元に手を伸ばしてボタンを閉めた。
「……あーもう!俺じゃなかったら襲われてたんだよ?」
もう少しでおでこが当たってしまうんじゃないかと思うくらい顔が近くて心臓の動きが速さを増した。ベッドに頬杖を立てている。
「分かってる?」
あまり意味は理解出来てないけれどここで首をかしげたらまた怒られそうだから頷いた。
「……っ、あと可愛いのも自覚して」
「……へ?」
何故かデコピンをされた。
「ばか!そういうところだよ?あとたまに上目遣いするのもやめて」
「……わ、わかりました…?」
天月先生の顔がどんどん近づいてきて思わずぎゅっと目を瞑つた。
すると、おでこに柔らかいものが触れた。
「……おでこは許して」
先生の顔が赤い。
「先生、顔真っ赤です」
先生に少し意地悪してみた。
「っう、うるさい!病人だからって許されると思うなよ!!」
私から顔を背ける先生が、不意に可愛いと思った。トクン、と心臓が高鳴った。
End.
*-*-*-*-*
コメ返の基準はリクエストに関するものです。リクエストありがとうございました。微妙な感じですみません。
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ちか_chika(プロフ) - 私、お、おう強気だね?ってなったw (2021年4月25日 17時) (レス) id: a3ed2858fd (このIDを非表示/違反報告)
乃々夏(プロフ) - メンヘラ配信のやつですか?wwww笑っちゃいましたねwwwwごめんなさい!!! (2021年3月6日 13時) (レス) id: e426f8e368 (このIDを非表示/違反報告)
李猫(プロフ) - 好きです!更新頑張ってください。応援してます!! (2021年2月28日 21時) (レス) id: 893699292a (このIDを非表示/違反報告)
ゆなこ - 乃々夏さん» ご指摘ありがとうございます!笑笑 (2021年2月23日 13時) (レス) id: 388f2106fd (このIDを非表示/違反報告)
乃々夏(プロフ) - 「0」が一個足りてないですよwwww100,000hit です!!! (2021年2月23日 10時) (レス) id: e426f8e368 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆなこ | 作成日時:2020年6月25日 20時