あますぎちゅうい【utit】【短編集】

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僕の話は全部笑ってくれて楽しそうにしてくれる。落ち込んでいるときはすぐに「何か嫌なことあった……？」って言って、僕のそばにずっといてくれる。Aが僕を嫌いにならない限り、僕はAから離れられない。


その笑顔を見ると、ずっと僕のそばで笑っててほしいなと思う。



「……？まふくん…？また難しい顔してる。」

「………あ、ご、ごめん…！」

「何でも言ってね？」


僕が臆病だから、僕の口から無理矢理聞き出さない所も。
Aの全てが好きで、愛してて、もうどうしたらいいのか分からなくなるくらい。


「まふくん大好きだよ」

僕がなかなか口に出せなくても、Aが言ってくれたら僕も言えるな。

「僕もAが…大好き」

僕が言うとすぐに顔を赤くして照れる所がすごく可愛い。


「自分から言ったくせに…」

「だって…まふくんほんとにかっこいいの自覚してないでしょ？」

「自覚してたらやばいやつじゃん」

「………そ、そうだけど…！！」


照れ隠しに僕の胸に顔を押し付けてくる。今何が起こった…？戸惑いながら僕はAを抱き寄せた。

いつもいつも、Aの曲を作りたいとこの瞬間は思うのに。Aの曲は難しい。Aのこと考えるだけで胸が締め付けられて。可愛くて愛しくて…


「……ちょっと顔上げてもらえる…？」

言われた通りに顔を上げたAの唇にそっとキスをした。


唇を離すとりんごのように赤くなったAがいた。


「顔すっごい赤いけど…」

「まふくんがキス…するからじゃん」

「………あまりにもAが可愛くて。」

Aは目をおっきく開いた。


「………えっ？」

「……い、ま…か、可愛いって……」


口元を両手で抑えるA 。


可愛い。
可愛すぎてぎゅっと、でも壊れないように優しく、Aを抱きしめた。
ずっと僕のそばにいてください。

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