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広い部屋に、私達の吐息のみ響いていた時、突然音楽室のドアが開いた。


「さ……かた」


クラスメイトだった。いつも明るくて面白くて、優しいやつ。よくこんな私と話してくれる人。


…でもどうしてここに?


「何か用?」

「いや、別に。たまたまうらさんが校舎に入って行くの見たから来た」


普段の様子から想像も出来ないほど、彼の声や言葉が冷めていた。




押し倒されている私をチラッと見て口を開いた。

「2人付き合ってたんだ?」

「知らなかったの?」

「いつから?」

「2か月くらい前から。」


坂田は「ふーん」と言って私とうらたの顔を見比べた。


「さっさと出ていってもらえる?」

「それは無理」

「は?」

「うらさんよりも俺の方が絶対Aを幸せに出来る」

「何言ってんだよお前」


坂田は突然私達に近づいてきてうらたを私の上から退かし、私の上に乗った。

「お前………っ!」


坂田は私にキスをした。いつもの優しい彼じゃない。


「ん……ん、んぅ……」


唇をこじ開けられて口内に舌が侵入し、口の中をぐちゃぐちゃにした。

少し乱暴に思えたけれど、坂田のキスは想像以上に甘くて、溶けてしまいそうだった。


「んん……、ん…」

「はぁ……きもちいい?」


うらた以外の人にキスをされるのは初めてで、怖かった。
唇が離れた瞬間、坂田はうらたによって私の上から退いた。


「…俺の方がずっと好きやったのに」


唇を拭きながら言い放った。


「残念ながらこいつは俺を選んだんだ」


うらたが言うと坂田は踵を返して音楽室を出ていった。


「うらた……っ」

「あんなやつよりも、俺を見て」


うらたは再び私の上に覆い被さり、唇を重ねた。

「ん……ん…ぅ」

「ん……ふ……」


それは、さっきのキスを忘れさせてくれるような深くて甘いキスだった。


うらたは唇を離すと制服のボタンをいくつか外し、首元に唇を這わした。


「んんっ…」

「ついた」


チュウっという音と共に痛みが走る。

「もっと俺の印、付けないとね」

私の上でそう笑う彼は、小悪魔のようだった。

*-*-*-*-*-*

謎だわ…すみません。
坂田さん追加しました。

srr→←ursk



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ちか_chika(プロフ) - 私、お、おう強気だね?ってなったw (2021年4月25日 17時) (レス) id: a3ed2858fd (このIDを非表示/違反報告)
乃々夏(プロフ) - メンヘラ配信のやつですか?wwww笑っちゃいましたねwwwwごめんなさい!!! (2021年3月6日 13時) (レス) id: e426f8e368 (このIDを非表示/違反報告)
李猫(プロフ) - 好きです!更新頑張ってください。応援してます!! (2021年2月28日 21時) (レス) id: 893699292a (このIDを非表示/違反報告)
ゆなこ - 乃々夏さん» ご指摘ありがとうございます!笑笑 (2021年2月23日 13時) (レス) id: 388f2106fd (このIDを非表示/違反報告)
乃々夏(プロフ) - 「0」が一個足りてないですよwwww100,000hit です!!! (2021年2月23日 10時) (レス) id: e426f8e368 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆなこ | 作成日時:2020年6月25日 20時

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