甘い匂い

□ ページ14

としくんのポルシェ

とっても運転しやすいけど、としくんはきっと私に運転されるの嫌なんだろうなぁ

ごめんね、絶対擦らないように運転するね

バックミラーでとしくんの事をちらっと確認する

ぐっすり寝てるみたい

駐車場に車を止めてとしくんをどう運ぶか考える

とりあえず、がんばるしかないかぁ

サングラスをかけキャップをかぶり車を降りる

としくんを起こして、としくんの腕を肩にかける


｢としくん、段差あるから気をつけてね｣

｢段差だらぁ？けろぉ大丈夫だらぁ｣

｢ふふ、呂律回ってないよ｣


としくんを支えながら部屋に入る

本当はお風呂はいって欲しいけど、今日くらいはいいか

寝室に連れて行って寝かす


｢としくん、今日はおやすみしよ｣
｢お水持ってくるから待っててね｣


布団をかけてミネラルウォーターを取りに行く

コップに入れて寝室に置きに行く

コップを渡そうとしたけど、もう寝てるみたい

近くにコップを置いて、私も寝る準備を始める

あいにくパジャマが洗濯中なのでとしくんのスウェットを勝手に借りる

音を立てずに布団に入ると、としくんが起きてしまった


｢ごめん、起こしちゃった…？｣

｢んぁ、大丈夫｣

｢お水だけ飲みな｣

｢んー｣


コップを渡すと黙って飲み干して、また布団に潜る

ほんとにとしくんがかわいすぎる

すきだなぁ

愛してる


私もとしくんの隣で眠りにつく

○ 日常→←□

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す