呪刀使いの準一級【呪術廻戦】 (ページ6)

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2-1｢思いつかない題名｣ページ6

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2018年1月

人は何故こんなに寒いのに初詣などに行くのか。現在の若者はこう思う者も居るだろう。桑もその1人だ。多くは家族、友達等が行くと言うから行くであって本心は面倒臭いと思ってはいないか。

日本人は断る事が下手な生き物だ。何故ハッキリＮＯと言わない。桑は日本人ながらもそう思いながら家のコタツで冬休みを満喫していた。

まぁそんな中仕事がある人もいるので年賀状が届く。ついでに｢東京都立呪術高等専門学校｣と書かれたA4サイズの封筒も送られてきた。あの日の出来事が夢ではなかった証拠だ。

溜息をつきながら開けると中には学校資料や契約書、受験についての紙等が入っている。パッと見は普通の学校なのに中身が異常だ。今までに見たことの無い単語と見るはずでは無かった単語が並び、まるで地獄の案内書だ。まぁまぁ…桑が文字数が多い(こんな)モノ読むような奴では無いので大切な紙以外はゴミ箱に捨てる。

1つ1つ見ていくと受験についての紙に目が止まった。生憎桑は中卒予定だったので勉強なんかちんぷんかんぷん。落ちるか？と不安に思ったのも一時、なんと面接だけらしい。受験当日はあの五条悟という男ではなく他の人がここまで迎えに来るそうだ。カレンダーにメモをして次の紙に目を移した。

2月

受験当日、午前7時半過ぎに伊地知潔高という眼鏡をかけた弱そうな男が来た。新幹線に乗り辛い事に4時間と30分かけて東京に行く。あぁリニアなら40分で行けるものを…。

桑は伊地知(彼)と会った瞬間｢あ、自分この人と長時間いるの無理。趣味合わんだろ｣と思い挨拶以外極力会話をせず、乗り物酔いしやすい体質なのでゲームや読書等は一切しず、ずっと音楽を聞いたり菓子を食べたりして過ごしている。

もうすぐ東京に着く所でようやく口を開いた。

桑｢ねぇ、面接って何するの？｣
伊｢難しい事はしませんよ。何故呪術師になろうと思ったか、とかじゃないでしょうか｣
桑｢ふーん｣
伊｢………｣
桑｢………｣

これから面接に行くというのに不躾で怖めず臆せず暢気なものだ。
残り最後になった苺味のポッキーを味わいながら少しこれからの人生に期待に胸を膨らませた。

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