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悠「母さんいい人だな」
桑「今頃の年齢で親子にしては仲良いよな」
酔って机で寝てしまった母に吉野は毛布をかけてあげる。
順「…うん。2人のお母さんはどんな人?」
悠「あー俺会ったことねーんだわ。父ちゃんはうーっすら記憶あるんだけど」
なんて言おうか、ろくな言葉が出そうにでは無く迷っていたところスマホが振動した。
桑「あ、電話」
伊地知からだ。
「なに?……は?今吉野順平の家だけど…なんで?は?ええやん別に……まだ?映画見るんだけどはよ…うん、てか今度からメールでして」
助け舟だったが桑は電話も嫌いだ。聞き取りにくいしなんかヤダから。
ゴリ押しで切ると待っていた吉野は別の質問をしてきた。
順「虎杖君と桑君は呪術師なんだよね?」
悠「おう」
順「人を…殺したことある?」
は?なんでそんな事を聞くんだ?
最近呪霊を見えるようになった者が、何も知らないであろう者が。関係ある黒…か?
いや動物も殺せそうにない奴が?ハッまさかな。
桑「呪術師としてはねぇよ」
悠「俺もない…」
順「でもいつか悪い呪術師と戦ったりするよね。その時はどうするの?」
悠「…それでも殺したくはないな」
順「なんで?悪い奴だよ?」
悠「なんつーか、一度人を殺したら「殺す」って選択肢が俺の生活に入り込むと思うんだ。命の価値が曖昧になって大切な人の価値まで分からなくなるのご俺は怖い」
順平「……桑君は?」
桑「…さぁ、分かんねぇや」
何か不吉な事が起こりそうでさっきの吉野の笑顔が頭から離れなかった。
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作者名:黙れカス蕎麦 | 作成日時:2019年9月23日 15時