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桑「あ"?」


 違和感と痛みを感じる腹を見るとそこから芽が生えていた。もう一度(術式)を使おうとするとグッと体の中を巡られる感覚とそう感じたところから腹を壊した時の様な痛みが走り立つこともままならず地面に両膝を突き前方へ自分の背中を曲げる。芽は成長し気味の悪い花を咲かせ枝分かれしながら今も尚成長し続ける。

今追い掛けている呪霊の術か。
分かんねぇ分かんねぇ分かんねぇどうすればいいんだ分かんねぇ。

 混乱している内に呪霊達を見失った。


桑「あっ……くそ


芽…植物…なら巡ってんのは根か。

 呪霊を見失ったことによる脱力感と緊張感が抜け、落ち着いて考えることが出来た。
それなら対処法は簡単だな。

 桑は呪力を(しぼ)り出し「刹迅(刹迅)」で刀を創ったと思えば腹を(えぐ)り斬る。根全体と臓器が分離された刹那、痛みを感じる間も無く反転術式で治癒する。分離されたソレからはベチャと音と共に臓器がスライムのごとく崩れ落ち血が大量に流れ出る。
鉄の臭いと傷ついた臓器から生じる鼻を劈くような腐臭が周囲に充満する。


桑「スッ、ハッ…ふぅ〜…はぁ」


息を整えながら思うに絶対間違った対処法だ、うん。

 追跡も失敗に終わり五条の元に帰ろうと立ち上がった瞬間、目を開けているはずなのにの視界の隅が赤、緑、次第に全体が真っ黒になり「倒れる」と認識するや否や為す術もなく意識を手放した。


──────────

連載開始して三日目で順位つきました。
やる気満々です。
ありがとうございます。


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作者名:黙れカス蕎麦 | 作成日時:2019年9月23日 15時

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