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五「領域内で発動した付与された術式は絶対当たる」
悠「絶対!?」
五「ずぇ〜ったい」
桑「どんなに早く逃げても?」
五「試してみれば?」
桑「さっきから扱い雑なんだよ!」
五「まぁ安心して、対処法もいくつかあるから。今みたいに呪術で受けるか、これはあまりオススメしないけど領域外に逃げる。大抵無理。そして」


 五条の言葉を(さえぎ)るように呪霊は問う。


「貴様の無限とやらもより濃い領域で中和してしまえば儂の術も届くのだろう?」
五「うん。届くよ」
悠「ムゲン?」
桑「え、ヤバ。会得したい。悟さんボコりたい」


 想像も出来ない事を口に出す。


五「え〜怖いなぁ。で、領域に対する最も有効な手段、こっちも領域を展開する。同時に領域が展開された時より洗礼された術がその場を制するんだ。相性とか呪力量にもよるけど」


 左手で目元の黒い布をするっと下ろす。と同時に桑にはハグをするように要求する。


漏「灰すら残さんぞ!!五条悟!!!」
桑「1つ目!!やっちまえ!!」
漏「黙れ小僧!!」


 桑の五条嫌いはどんな時でも健在で自分からギューなど恥ずかしいし反吐が出そうだが五条の空気を察して後ろから手を回す。五条は少し口元が緩みニヤけそうになるが後ろで背中に顔を埋めている桑には見えない。

 片手で印を結び言う。


五「領域展開「無量空処」


 目隠しを外しただけなのに五条の雰囲気がガラッと変わり桑は今は見飽きてしまっているが初めて見た時は戸惑いを隠せないでいた。五条の瞳は空よりも美しく星よりも美しい青色。まつ毛も人一倍長くイケメンを擬人化した様な見た目だ。そう、見た目だけ。

 そして五条の領域はその瞳に似つかわしい夜空の天の川のようで呪霊の領域を次々と呑み込んで行く。

 先程桑達を連れてきた時と同じで悠仁の服の首根っこを掴み、呪霊の富士山部分の頭を鷲掴む。


五「ここは無下限の内側、"知覚""伝達"生きるという行為に無限回の作業を強制する。皮肉だよね。全てを与えられると何も出来ずに緩やかに死ぬなんて。でも君には聞きたいことがあるからこれ位で勘弁してあげる」


 呪霊は人では無く体は多種多様なので今回の呪霊の体が無くなる「ボパ」という聞き慣れない音が頭の中に残る。

 領域が薄々と消え、五条は桑等と共に地上に降りる。
五条は掴んでいた呪霊の頭を投げ捨てソレを踏みつけながら目隠し用の黒い布で目を覆う。


4-3「桑の呪術」→←4-2「領域」



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作者名:黙れカス蕎麦 | 作成日時:2019年9月23日 15時

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