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3-2「天与呪縛と反転術式」 ページ12




 今度は伏黒と立ち合いをする事になった禪院に桑はそ〜っと忍び足でこの場を去ろうとしていたが気付かれてしまった。彼女は指をポキポキ鳴らし威圧感を与え桑は蛇に睨まれた蛙のように固まる。


禪「何逃げよーとしてんだ?あ?(テメェ)は素振りでもしとけ!」
桑「は!?」
禪「あ"?」
桑「ごめんなさいやります」


 彼女に逆らうと怖い目に遭うと身をもって知った桑は大人しく従う。
それを密かに見守っていたおにぎりの具でのみ会話する男、狗巻棘は微笑む。

木刀の握り手は右手は(つば)ギリギリ、左手は柄頭(つかがしら)ギリギリ、つまり柄の前後の端を握る。傘を差す時の握り手と同じだ。
正しい刃筋を意識しながら、木刀を頭の額の上まで振り上げ、振り落とす。木刀は「ヒュッ」という空気を切る音が出た。

 この様な事は禪院(彼女)に教えられた事ではなく桑自身が以前から調べていた。桑は日頃からどんな時でも本数は少ないが素振りをする。だが今日程素振りをする日は稀なので腕が徐々に鈍く遅くなる。


禪「おいおい、(テメェ)反転術式クソ使えるんだろ?それじゃ筋肉治癒してシャキッとせい!」


 開いた口が塞がらない。

何だこの鬼畜は。なんで知ってるんだ。悟さんか?悟さんが教えたのか?去年担任をしてたんだろ?だったら知ってるだろ!え、もしかしてわざと?そうなの?


桑「悟さんか!クソがッ」
禪「ちげーよ、有名だぞ。家入さん以上の呪力操作の持ち主だって」


 反転術式、呪力を反転させ生のエネルギーを生み傷の治癒をする事が可能。
人間にとって難しく面倒な呪力操作、
桑は生まれながらに肉体に強制された縛り"天与呪縛"でとあるモノの代償として天才的な人間の域を超えた呪力操作を与えられたのだ。


桑「面倒だからしたくねぇ!けど分かったよ!!」


 文句を言いながらも反転術式をする。腕は一瞬で楽になり桑は素振りに戻る。


.

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作者名:黙れカス蕎麦 | 作成日時:2019年9月23日 15時

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