07 唐突すぎでは ページ9
いきなりの話題過ぎて喉におかずが詰まって噎せる。え、いやちょっと今のは奇襲すぎませんかねぇ！？何故今！その話題を出した！？
「あ、私も気になるー！！」
「だよねだよね！ね、A教えて！」
右隣の友達が振った話題にもう一人の友達が凄い速さで反応した。しかもめっちゃ目をキラキラさせて。そんなに悠馬のことが気になるか。
お願い！と二人に詰め寄られてその勢いにビビりながら何かあったっけかなと考えてみる。うぅん、今日朝から何故か母さんが余計なことしたせいで悠馬が家に居たこととかしか思い浮かばない。しかしこれ言っちゃうと周りの女子が嫉妬で荒れ狂うから言わない方が良いよね。うん、どうしよう。
そうしてうんうんと唸りながら何かあったっけと必死に考えているとき、私に詰め寄っていた二人が急に離れ、私の後ろを見ながら「あっ！」と驚いた声を上げる。
うん？後ろに誰かいるのかな。まぁいい。今はこの場をどう切り抜けるかだ。そうしてまた何かあったかと思い出そうとしていたその時。
後ろからぎゅっと誰かに抱きしめられた。
「え？」
「「きゃああああ！！」」
突然の事で驚き、短く上げた私の声と友達の黄色い悲鳴が同時に教室に響き渡る。
よく見れば、黄色い歓声を上げているのは私の友達だけでなく、クラスにいた女子や廊下からも聞こえてくる。
え、いやちょっと待て。私は誰に抱きつかれている？？
首を捻って何とか斜め後ろを見れば、近くにあったのは整いすぎた悠馬の顔で。
そして瞬時に私は今の状況を理解した。
悠馬が後ろから私を抱きしめている、と。
それが周りに見られたことが恥ずかしくて身を捩って何とか悠馬から離れようとしても女子が男子に勝てる筈も無く。更にぎゅっと力を入れられ、悠馬から離れることは不可能だった。
「もう少し、こうしていようか」
くすくすと笑いながら悠馬はそう私に囁いた。耳に吐息がかかって擽ったい。
「もう、離してってば！！」
周りにこの状況を見られているのが恥ずかしくて、顔を真っ赤にさせながら私は大声でそう叫んだ。
08 放課後ですが、何しましょう→←06 地理は絶望的だった
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寒天。 - 青い闇の力さん» コメントありがとうございます！そう言ってくださると嬉しいです！ (2018年11月11日 23時) (
レス) id: abf72f89af (このIDを非表示/違反報告)
青い闇の力 - この作品かかかかか神です。これからも応援しています。!! (2018年11月11日 20時) (レス) id: 1ea3b01be1 (このIDを非表示/違反報告)
寒天。 - ルフレさん» コメントありがとうございます！そう言ってくださると嬉しいです！誤字の方指摘ありがとうございます。訂正しました。 (2018年11月8日 23時) (レス) id: abf72f89af (このIDを非表示/違反報告)
ルフレ - いつも見ています！！毎日の更新がとても楽しみです。4ページの箸が橋になっていました。 (2018年11月8日 17時) (レス) id: cb7b132aff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：寒天。 | 作成日時：2018年11月7日 2時
