05 僕だけを愛して、求めて ページ7
隙を見計らって急いでAの元まで向かえば、彼女はその可愛らしい頬をぷくーと頬をむくませながら仁王立ちしていた。
「まったく、もう！遅い！！」
そう僕に怒鳴る彼女に小さな違和感を抱く。あれ、いつもより怒っているように見えるのは気の所為かな？
「ごめんごめん、待たせたね。ほら行こう」
そう言ってもAのその不機嫌は直ることは無かった。未だにむすりとむくれたまま。しかも今まで僕の周りにいた人を少し睨んでいた。
この姿には見覚えがある。
昔何回かそんなことになったことがあるのだ。
それは。
「もしかしてA、嫉妬してる？」
「ッッ！！」
そう、誰かに嫉妬していた時だ。
Aは誰かに嫉妬すると途端にものすごく怒りながらいつもより不機嫌になり、嫉妬した相手をぎっと睨みつけるのだ。
僕がそう指摘すればAははっと息をのみ、一気に顔が真っ赤になった。
ばっと勢いよく顔を手で隠すA。うん、可愛いなぁ。
「そそそ、そんなわけ、わけ、ある、はず、なんて……」
最初の威勢はどこへやら。言葉を発するごとに声がどんどん萎んでいく。
しかもうるうると涙目になりながらきっ！とこちらを睨みつけてくるのでもう可愛すぎてやばい。理性が崩壊しそう。
「嫉妬してくれたんだ、嬉しいな。……もっとしてくれてもいいんだよ？」
くすくすと笑いながらそう言えば、Aはもっと顔を真っ赤にさせて怒ってきた。
「も、もういい！行くよ！」
遂に耐えられなかったのか何なのか。
Aは僕を置いてずんずんと歩き始める。これは流石にやり過ぎたかな、でもあんな可愛い反応をしたAも悪いと僕は思うんだけど。
でも、やはり大好きな人が嫉妬してくれたなんて、そんな嬉しいことは無い。嫉妬した、ってことは僕のことがまだ好き、ということであり、他人に取られたくないという意思の表れだから。
いつも嫉妬しているのは僕ばかりだし、たまにはこういうことがあってもいいな…、いやもっとあって欲しい。
ねぇ、A。
僕は君に集る男が邪魔で仕方が無いし、仲良くしてると嫉妬してしまう。君のことは誰よりも愛してるし、欲しくて欲しくて堪らない。
だから君も沢山嫉妬して、その分僕だけを愛して。
そしてどうか、僕だけを求めて欲しい。
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
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ラッキーナンバー
8
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西 - この方角に福があるはずです
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寒天。 - 青い闇の力さん» コメントありがとうございます！そう言ってくださると嬉しいです！ (2018年11月11日 23時) (
レス) id: abf72f89af (このIDを非表示/違反報告)
青い闇の力 - この作品かかかかか神です。これからも応援しています。!! (2018年11月11日 20時) (レス) id: 1ea3b01be1 (このIDを非表示/違反報告)
寒天。 - ルフレさん» コメントありがとうございます！そう言ってくださると嬉しいです！誤字の方指摘ありがとうございます。訂正しました。 (2018年11月8日 23時) (レス) id: abf72f89af (このIDを非表示/違反報告)
ルフレ - いつも見ています！！毎日の更新がとても楽しみです。4ページの箸が橋になっていました。 (2018年11月8日 17時) (レス) id: cb7b132aff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：寒天。 | 作成日時：2018年11月7日 2時
