11 稲森くんはマジいい子 ページ13
流石に自分しかいないだろうと思っていたので突然人が来たことに驚いてばっと後ろを向いてしまう。
私の後ろにはサッカーボールを持った雷門中のジャージを着込んだツンツンヘアーの元気そうな中学生が立って居た。
「あ、ゴメン！驚かせちゃった！？」
相手は勢いよく振り向いた私に少し目を丸くさせ、直ぐにすまなそうな顔をして謝ってきた。あ、この子いい子だ。めっちゃいい子だ！！
「全然、大丈夫。えーっと、君は…？」
取り敢えず雷門ジャージくんって勝手にあだ名つけそうだったので名前を聞いてみることに。……不躾じゃない、よね……？
「あ、俺から話しかけたのに名前言ってなかった！俺、稲森明日人！雷門でサッカーやってる！……君は？」
そんなヒヤヒヤしながら恐る恐る名前を聞いた私ににぱっと笑いながら答えてくれる稲森くん。ガチでいい子だ！私この子の好感度がうなぎ登りなんだけど！いい子すぎて、やばい！
てか自分から名前を聞いたのだから自分の名前を言うのも常識だよね。ということで名乗らせてもらおうかな！
「私は霜咲A。サッカーは小学生の頃だけやってたかな」
「ええっ！？霜咲……さん？あんなに上手いのに今やってないの！？」
「あ、霜咲、とかAでいいよ。後、今なんでやってないかっていうと……私小学校卒業と共にサッカー辞めちゃったんだよね。だから今はもう自主練とか、それぐらいしかやってない。おかげで少し体が訛っちゃって」
「勿体ないよそんなに上手いのに！」
「いやぁ、うちの中学校のサッカー部凄い強豪校でさ。多分練習とかついていけなくなりそうだからやめたんだ」
質問したいこと、サッカーについて、今何してる？など様々なことをを話していく内に、稲森くんとすっかり仲良くなった。多分男子友達の中で1番仲良くなったと言っても過言ではない。
二人で和気藹々と話しながらパスを出し合ったり、シュートを打ってみたり1対1をしてみたりなど様々なプレーをしていれば、あっという間にどっぷりと日が暮れ、時間は六時半を超えていた。
「うわっ、もうこんな時間だ！！俺もう帰んなきゃ！」
ばっと腕につけていたイレブンバンドを見てあわあわと焦りながらボールを持った稲森くん。
「それじゃあA、またね！」
「うん、ばいばい稲森くん」
ぶんぶんと大きく手を振りながら土手を駆け上がり、私の家がある方とは正反対の方向に走り去る稲森くんを私もまた手を振って見送った。
番外編 ポッキーゲーム→←10 最終的に勝ったのはサッカーでした
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした！
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寒天。 - 青い闇の力さん» コメントありがとうございます！そう言ってくださると嬉しいです！ (2018年11月11日 23時) (
レス) id: abf72f89af (このIDを非表示/違反報告)
青い闇の力 - この作品かかかかか神です。これからも応援しています。!! (2018年11月11日 20時) (レス) id: 1ea3b01be1 (このIDを非表示/違反報告)
寒天。 - ルフレさん» コメントありがとうございます！そう言ってくださると嬉しいです！誤字の方指摘ありがとうございます。訂正しました。 (2018年11月8日 23時) (レス) id: abf72f89af (このIDを非表示/違反報告)
ルフレ - いつも見ています！！毎日の更新がとても楽しみです。4ページの箸が橋になっていました。 (2018年11月8日 17時) (レス) id: cb7b132aff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：寒天。 | 作成日時：2018年11月7日 2時
