わがままにゃんこ[2] =草壁×雲雀♀= ページ6
「好きですよ」
答えて、彼女の頭を撫でた。丸くて、小さな頭。
彼女の柔らかな髪に指を梳き入れて、ゆっくりと撫でた。
「……そう」
彼女の短い返事。気がない……ように見えるけど、実はそんなことなくて。
彼女は嬉しがってる。その証拠に、黒髪からちらりと覗く耳が真っ赤になっていた。
どうして、こんなに乙女なのか。いつもの暴君のような振る舞いとの違いに、胸が高鳴った。所謂、ギャップ萌えというやつだ。
「あ……あのさ、テツ…」
「なんでしょう？」
「あの……あのね…っ。目……閉じてみて……？」
何故……という疑問は口にしなかった。彼女の声が震えていたから。
何か、あるのだろう。だったら、好きにしてもらえたらいい。
ビンタされようがトンファーでガッとされて、病院送りにされたって悔いはない…ということで、俺はそっと目を瞑った。
「……んっ」
ちゅ、と。俺の唇に、柔らかなものが重なる。多分、唇…。
思わず目を開けてしまうと、顔を真っ赤にしている彼女と目があった。
「ま、まだ開けちゃダメっ！」
「すみません！びっくりして……つい」
「まだ……ダメ、なの…！じっとしててっ」
と、言うので再び目を閉じた。彼女はさっきと同じく、キスを繰り返す。何度も、何度も。
……これ、なんていう据え膳？
しばらくして、キスが止んだかと思ったら体にぎゅっとしがみつかれた。
いいかなと目を開けて、俺にぴったりしがみつく彼女の頭に手を添える。
「あの……」
「は、跳ね馬がっ！」
「え？」
「跳ね馬が、言ってたの……。キス、いっぱいしたら……もっと好きになってくれるって…。だから、キスしたの…」
「！」
彼女はもぞっと動いて、ちらりと俺を見た。不安げな表情で問う。
「嫌……だった？」
無意識に、手が動いた。彼女の体を強く掻き抱いて、頬を撫でる。
そうして、キスをした。今度は俺から。
「んんっ」
すぐに唇を離して、彼女と同じことを聞いた。
「嫌でしたか？」
「ヤじゃ……ない」
「俺もです」
乱れた髪を直しながら撫でると、彼女は嬉しそうにヘラリと笑った。
恥ずかしそうに、俺にこう言って。
「テツ……大好きっ」
=end=
愛の病気 =雲雀恭弥= ※ホラー注意→←わがままにゃんこ[1] =草壁×雲雀♀= ※にょた化注意
ラッキーアイテム
革ベルト
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紅うさぎ(プロフ) - ハルカさん» 返信重複してすみません！別に短編がありますので、そちらに返信をください (2016年12月18日 0時) (
レス) id: 3b29655bc4 (このIDを非表示/違反報告)
ハルカ - 壁ドンをお願いします (2016年12月17日 10時) (レス) id: 1d0901340a (このIDを非表示/違反報告)
ハルカ - リクエストです。ジョットと、シモンのボスと、ツナ炎真お願いします(*^_^*) (2016年12月17日 9時) (レス) id: 1d0901340a (このIDを非表示/違反報告)
紅うさぎ(プロフ) - 獄寺君にベタ惚れです☆さん» 出来ました。URLで飛んでいただけたら幸いです (2016年2月9日 1時) (携帯から) (レス) id: 6f89c7bf5f (このIDを非表示/違反報告)
紅うさぎ(プロフ) - 獄寺君にベタ惚れです☆さん» ありがとうございます！大丈夫ですよー、頑張ります！ (2016年2月7日 13時) (携帯から) (レス) id: 6f89c7bf5f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紅うさぎ
| 作成日時：2015年9月14日 10時
