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ヤミ短編「興味=一目惚れ」最終話(リクエスト作品) ページ9

男性に視線を向けたまま部下達にダイヤモンド王国に帰るよう伝える。部下達では彼に太刀打ち出来ないことを知ってしまったからだ。こう見えてAは無駄な犠牲をあまり出したくないのだ。


「お優しいことだな……てか、オマエも帰ったらどーだ?」
「いいや、私はまだやることがあるから……先に帰ってもらってるんだよ」
「やる事って、このクローバー王国を侵略することかぁ?」


 男性は見られぬ武器に闇魔法を纏わせ、戦闘体制に入る。だがAは逆に闇魔法を解き、こちらに戦う意思がないことを伝えた。


「私は侵略とか興味がないからねぇ、寝ることの方が好きだよ」
「誰もテメェの趣味なんか聞いてねーよ」
「うん、ごめんね。ああ、でも一つ教えて貰っても? 貴方の名前は何て言うの?」


 はっ?と予想外の質問に男性が咥えていたタバコがポトリと口から落ちてしまう。
 何言っているんだ、コイツ。と男性がAを見るもAはさっきまでのやる気のなさそうな感じとは違い、如何にもキラキラとこちらを熱い目線で見つめていた。あまりにもキラキラとした表情でこちらを見るものだからつい男性は自身の名前を言ってしまった。


「ヤミ・スケヒロって言うんだね。単刀直入に言おう、私は貴方に一目惚れした」


 一目惚れをしたと言いながらも全く照れた様子はない。そんなAにヤミは二度目である「はっ?」と口から漏れてしまった。


「オマエ、アレか……見た目によらず相当ヤベー女だな」


 如何にもドン引きといった感じのヤミだが、そんなこと自由奔放のAには関係がない。他のことには一切興味がなかったAが始めて興味が湧いたのがヤミだけだ。それを一目惚れといって間違ってはないはず。


「では、私は目的も果たした事だしダイヤモンド王国へ帰るよ。また貴方に会えることを願ってね」
「やる事ってコレのことだったのかよ……」


 クローバー王国では振り回す方のヤミでさえ、Aの自由奔放には振り回されてしまっていた。


「まー、悪くはねぇな」


 Aが去っていってしまった方向を見ながら、そう小さく呟き、どこからか取り出したタバコに火を付けた。



 おわり

ランギルス&ユノ短編「自由な君」01(リクエスト作品)→←ヤミ短編「興味=一目惚れ」01(リクエスト作品)



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シルバーウルフ - ごめんなさい、ゴーシュはリクエストでお願いします。(>_<) (2018年10月27日 21時) (レス) id: 516ce10d59 (このIDを非表示/違反報告)
シルバーウルフ - フィンラルで激甘デートからのキス。ゴーシュとレオとフエゴレオン団長をもう一度見てみたいです。 (2018年10月27日 21時) (レス) id: 516ce10d59 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - コメント失礼します。リクエスト大丈夫でしょうか?ノゼルとソリドのツンデレお願いします! (2018年9月12日 0時) (レス) id: d25f818ca2 (このIDを非表示/違反報告)
すてらら - マグナのが良すぎてヤバイです! (2018年9月4日 21時) (レス) id: bc476472b0 (このIDを非表示/違反報告)
Wira - リクエストでございます!リヒトともう一度フエゴレオンお願いします! (2018年9月4日 10時) (レス) id: 73fe050e5b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:天戯 | 作成日時:2018年4月8日 20時

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