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ノゼル短編「感じて」最終話(リクエスト) ページ29

「ノゼルさん?」
「貴様が言っている意味が理解出来ないから貴様に倣って、A……」


 貴様を感じてやろうと思ってな、そう頭を撫でられる。どこかぎこちない手付きで撫でられるものだから、Aはクスクスと笑い出す。


「……何を笑っている」
「いや、だってノゼルさんって女性の扱いに慣れて……」


 ない、そう言い切る前にノゼルはAを腕の中に抱き寄せ、すっぽりと腕の中に収まってしまう。さっきも落ちてきて抱き止めてくれた時にも思ったが男とは思えないほどいい匂いがする。そんなノゼルに、緊張が走ってしまう。
 いつもよりもずっと鼓動が速く、いつもどうやって呼吸をしていたのかを忘れ、上手く呼吸が出来ない。全身が熱を帯びたように熱く、ここから早く抜け出して涼しいところに行きたい。
 もぞもぞとどうにかして逃げられないか体を動かすも、逃がさないと言わんばかりに強く抱き締められてしまう。


「ノゼルさん離してもらっても……」


 恐る恐るそう口に出すもノゼルは返事もしなければ、離すこともしない。
 諦めたようにAはもぞもぞと体を動かすのをやめた。


「貴様は思ったより小さいな」


 フッと口元を緩めたノゼルに抗議するように睨み付けるも、彼は何とも思ってないようだ。未だにノゼルの腕の中に収まっているAだが、まだ彼は離す気はないらしい。
 段々とノゼルの腕の中が心地よくなってきて、そろそろヤバいかもそう思い始めてきた。だが、そう考えるだけで恥ずかしくなり薄っすらと瞳に涙が溜まる。


「……ノゼルさん」


 顔を真っ赤にし、潤んだ瞳で見上げてくるAにぞくりと言いようもない感情をノゼルは覚える。このまま奪ってしまいたいと、そういう本能を堪え、ノゼルはAの髪に唇を落とした。


「貴様が私を煽ったのだ……責任を取って貰おうか」




 おわり

ユノ短編「初めて」(リクエスト)→←ノゼル短編「感じて」01(リクエスト)



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シルバーウルフ - ごめんなさい、ゴーシュはリクエストでお願いします。(>_<) (2018年10月27日 21時) (レス) id: 516ce10d59 (このIDを非表示/違反報告)
シルバーウルフ - フィンラルで激甘デートからのキス。ゴーシュとレオとフエゴレオン団長をもう一度見てみたいです。 (2018年10月27日 21時) (レス) id: 516ce10d59 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - コメント失礼します。リクエスト大丈夫でしょうか?ノゼルとソリドのツンデレお願いします! (2018年9月12日 0時) (レス) id: d25f818ca2 (このIDを非表示/違反報告)
すてらら - マグナのが良すぎてヤバイです! (2018年9月4日 21時) (レス) id: bc476472b0 (このIDを非表示/違反報告)
Wira - リクエストでございます!リヒトともう一度フエゴレオンお願いします! (2018年9月4日 10時) (レス) id: 73fe050e5b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:天戯 | 作成日時:2018年4月8日 20時

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