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レオポルド短編「愛の告白」(リクエスト) ページ26

「A!」


 すまん、待たせた!と待ち合わせ場所に駆け寄ってくるレオポルドにAは軽く首を振る。レオポルドの額にはうっすらと汗をかいており、急いで来たのが分かる。
 だが何故か後ろに見られないように片手をやっているレオポルドに首を傾げる。何かを隠しているのか、そう思い、後ろを見ようとした。


「ちょっと待て、A!」
「……うん?」


 すーはーと息を吸って吐いてとしている内に呼吸が整ったのか、いつに増しても真面目な表情だが頰は微かに赤みがかっている。
 バッと隠していた片手を前に差し出す。その手には花束。
 花束に使われている花は赤色のチューリップだ。その花言葉は。


「A、好きだ! オマエのことはオレが大切にする……だからオレと!」
「結婚しよっか、レオ」


 赤色のチューリップの花言葉は「愛の告白」だ。


「えっ、オレと結婚!?」
「うん、レオは私と結婚したくないの?」
「そんな訳ないだろう! オレもかなりしたい!」


 目を見開いて驚いた表情をしているレオポルドに優しく微笑み返す。
 レオポルド自体は付き合ってくれとか言う予定だったのだろう。だが、Aはそれだけでは足りなかった。もっとレオポルドを独り占めしたいという独占欲だ。


「ごめんね、レオのこと私はかなり好きだから」
「いいや、オレの方がAのこと大好きだぞ!」


 レオポルドから花束を受け取り、そっとお礼だというように彼の頰にキスをする。唇が触れた箇所は熱くなり、火傷しそうなほどだ。


「……っ、A!」


 目に見えたほど動揺するレオポルドにクスクスと笑うと、急に腕を引っ張られ、Aはバランスを崩す。その勢いでレオポルドの方へ傾く。そのままレオポルドはその勢いでAの唇を奪っていった。
 時間にして一瞬だっただろう。それでも微かに触れた唇は柔らかい。


「……れ、お」
「Aが悪いんだからな」


 仕返しだ、というようにニカッと笑うレオポルド。赤くなった頰を両手でAは隠した。


「A好きだ、だからオレと結婚してくれ!」



 おわり

ソリド短編「意地悪」(リクエスト)→←キルシュ短編「君の美しさは罪!」



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シルバーウルフ - ごめんなさい、ゴーシュはリクエストでお願いします。(>_<) (2018年10月27日 21時) (レス) id: 516ce10d59 (このIDを非表示/違反報告)
シルバーウルフ - フィンラルで激甘デートからのキス。ゴーシュとレオとフエゴレオン団長をもう一度見てみたいです。 (2018年10月27日 21時) (レス) id: 516ce10d59 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - コメント失礼します。リクエスト大丈夫でしょうか?ノゼルとソリドのツンデレお願いします! (2018年9月12日 0時) (レス) id: d25f818ca2 (このIDを非表示/違反報告)
すてらら - マグナのが良すぎてヤバイです! (2018年9月4日 21時) (レス) id: bc476472b0 (このIDを非表示/違反報告)
Wira - リクエストでございます!リヒトともう一度フエゴレオンお願いします! (2018年9月4日 10時) (レス) id: 73fe050e5b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:天戯 | 作成日時:2018年4月8日 20時

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