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ユノ短編「寂しかった?」(リクエスト作品) ページ20

「A」


 そう名前を呼ばれ、振り返るとそこには金色の夜明け団のローブを羽織ったユノが立っていた。
 Aはユノと同じハージ村出身で、魔法騎士団に入団したのだ。因みにAは珊瑚の孔雀団に入団している。
 久しぶりに会ったユノは以前に増しても更に大人ぽくなっていた。


「なんか大きくなったねぇ、ユノは」


 一緒に育ってきた所為か、ついつい母親目線みたいになってしまう。しみじみと言いながらユノのつま先から頭のてっぺんまで見ていると、ユノから手が伸ばされた。


「ん?」
「Aも大きくなった」


 ポンッとユノの手がAの頭に置かれる。何度かポンポンッと叩くように撫でられて、ついAは口元を緩めた。


「あ〜なんか懐かしいなぁ。少し前まではユノとアスタと一緒にいたから、ちょっとさっきので寂しくなってきたじゃん」


 今は所属している団はみんなそれぞれ違う。会う機会が減っているのだ。
 ユノがこんなことするから寂しくなってきた〜どうしてくれるんだー!と頰を膨らまし、訴えるとユノは首を傾げる。


「オレがいなくて寂しいのか?」
「……そう言ってるじゃん」
「そうか」


 頭に手が置かれた状態で顔を覗かれる。珍しく口元が緩んでいるユノをAは睨み付けた。


「どうせユノは寂しくないだろうけど……」
「なぜ?」
「えっ?」


 ユノの言葉にAはキョトンした表情をすると、ユノまでキョトンとした表情をしている。お互いにお互いのことがよく分かってないみたいだ。


「オレもAと会えないことは……やっぱりいい。言わない」
「って、ええっ!」


 ユノお願いだからその続き言ってよ〜とユノに詰め寄るも当の本人はすーんとした表情で言うつもりは一切ない様子である。
 はぁと息を一つ零し、続きの言葉をユノから聞くのは断念した方がいいとAは少し残念だと思ってしまう。だが、ユノが言おうとしたことはAには分かってしまったのでいいと、微笑んだ。


「ふーん、ユノも寂しかったんだ〜」
「別にそうは言ってない。Aが勝手にそう思ってるだけ」


 そう視線を逸らしながら言うユノは微かに頰が赤みがかっており、Aは益々笑みを深めた。



 おわり

ランギルス短編「苦手、だけど」01(リクエスト作品)→←フィンラル短編「戦場で、また」最終話(リクエスト作品)



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シルバーウルフ - ごめんなさい、ゴーシュはリクエストでお願いします。(>_<) (2018年10月27日 21時) (レス) id: 516ce10d59 (このIDを非表示/違反報告)
シルバーウルフ - フィンラルで激甘デートからのキス。ゴーシュとレオとフエゴレオン団長をもう一度見てみたいです。 (2018年10月27日 21時) (レス) id: 516ce10d59 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - コメント失礼します。リクエスト大丈夫でしょうか?ノゼルとソリドのツンデレお願いします! (2018年9月12日 0時) (レス) id: d25f818ca2 (このIDを非表示/違反報告)
すてらら - マグナのが良すぎてヤバイです! (2018年9月4日 21時) (レス) id: bc476472b0 (このIDを非表示/違反報告)
Wira - リクエストでございます!リヒトともう一度フエゴレオンお願いします! (2018年9月4日 10時) (レス) id: 73fe050e5b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:天戯 | 作成日時:2018年4月8日 20時

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