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ユリウス短編「逢瀬」01(リクエスト作品) ページ14

「やあ、A」
「……っっ!」


 気配もなく瞬時に後ろに移動してきた人物にAはビクッと身体が反応し、驚いたように後ろを振り返る。声色で誰かは顔を見らずとも既に分かっているからいいのだが、毎回のごとくこういうことをされると心臓が保たない。
 未だに心臓がバクバクと速く鼓動する。


「もっとまともな登場の仕方はないんですか……ユリウスさん」
「まともな登場の仕方だったら面白くないだろ?」


 はっはっはっ、と笑うユリウスにAは深くため息を吐き出すが「それに……」と言葉を続けるユリウスに緊張が走る。


「ここは非友好国のダイヤモンド王国だしね、念には念を入れないと」
「そうですね。この場面を見られるかもしれませんし」


 Aは非友好国のダイヤモンド王国に潜入しているクローバー王国のスパイだ。月に一回ほどユリウスがダイヤモンド王国に訪れて連絡を交換しているのだ。その為、バレないようにしなくてはいけないため慎重に行わないとだ。


「すまないね、いつも。君には本当はこんなことさせたくないのだけど」


 ユリウスはそっと手を伸ばし、Aの頰を指でスッと撫でる。ピクッと小さく反応を示すAに目を細めた。

ユリウス短編「逢瀬」最終話(リクエスト作品)→←ウィリアム短編「私の天使」最終話



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シルバーウルフ - ごめんなさい、ゴーシュはリクエストでお願いします。(>_<) (2018年10月27日 21時) (レス) id: 516ce10d59 (このIDを非表示/違反報告)
シルバーウルフ - フィンラルで激甘デートからのキス。ゴーシュとレオとフエゴレオン団長をもう一度見てみたいです。 (2018年10月27日 21時) (レス) id: 516ce10d59 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - コメント失礼します。リクエスト大丈夫でしょうか?ノゼルとソリドのツンデレお願いします! (2018年9月12日 0時) (レス) id: d25f818ca2 (このIDを非表示/違反報告)
すてらら - マグナのが良すぎてヤバイです! (2018年9月4日 21時) (レス) id: bc476472b0 (このIDを非表示/違反報告)
Wira - リクエストでございます!リヒトともう一度フエゴレオンお願いします! (2018年9月4日 10時) (レス) id: 73fe050e5b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:天戯 | 作成日時:2018年4月8日 20時

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