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「 あの、 」
恥ずかしいのと気まずいので、少し距離を空けながら歩いた。
小瀧さんが怒らない理由はたぶん、わたしが逃げてきた原因が自分にあることを分かっていたからだ。
「 ほ、ほんとに散歩してたんですか？ 」
『 やからそうって言ってるやろ 』
「 いいんですか？今日デートやったんに、 」
『 は？ 』
「 …な、ななこさんのとこ行かなくて 」
かわいいと自慢してきた彼女がいながらも、なんで貴方はここにいるのか。
それだけがずっと気になっていた。
『 行ってほしいん？』
「 やだ 」
街灯が作る道を歩いてくわたし達。
隣で「やろうな」って勝った！みたいな顔して笑う。
こんな何気ない幸せに、落ち込んでる場合じゃないよね。
もう忘れよう！どうせすぐわかれるんだから！！
なんて思った矢先、「心配せえ」と鼻をすすった小瀧さんが、ポツリと呟いた。
『 あれ、ガセやから 』
「 はっ、？！！ 」
予想もしなかった答えに、大きい声が出てしまって、慌てて口を塞ぐ。
ガセってなにが？？？彼女がガセ？？
頭の中パニックになってるわたしに、小瀧さんは申し訳なさそうな素振りひとつ見せずに、淡々と話し始めた。
『 あいつとは同じサークルで、ほんで今日はばったり逢って、ミスド行くことなって 』
「 え、なんで嘘ついたんですか…？ 」
信じられない！
わたしがあんなに苦しんだ意味が、あんなに落ち込んだ意味が無くなってしまう。
小瀧さんにとっても腹が立った。
怒って問い詰めるように、「ねえ」と小瀧さんの方に近づくけど、
彼はわたしをちらっと見てから、視線をはずす。
どこかいつもの彼じゃない彼が、隣にいた。
そんな彼は、
『 …お前が、しげとデートなんかするからやろ 』
なんて小さな声で言って。
そっぽを向いて、街灯に照らされる小瀧さんの耳は真っ赤だった。
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POCKY - 完結おめでとうございます!! キュンキュしたり、泣きそうになったり、もうめっちゃ読んでて楽しかったです!! ほんとうに完結お疲れ様でした!! これからも頑張ってください!! これからもずっと応援してます!! (2018年7月17日 16時) (
レス) id: 5131b6e5d6 (このIDを非表示/違反報告)
茉莉花 - 完結おめでとうございます！ ずっとキュンキュンしながら読ませていただきました！ リクエストなんですが、のんちゃんが主人公に甘える設定がみたいです！ よろしくお願いします (2018年4月16日 22時) (レス) id: 613625a542 (このIDを非表示/違反報告)
有香(プロフ) - 嫉妬する小瀧さんを見たいです！ (2018年4月16日 21時) (レス) id: 68ee6ce1a6 (このIDを非表示/違反報告)
あんこもち(プロフ) - 初コメ失礼します。完結おめでとうございます！小瀧さんかっこよすぎて毎日きゅんきゅんしてました笑 リクエストなのですが、ヤキモチ小瀧さんを見たいです！ (2018年4月16日 19時) (レス) id: e0a950c5e6 (このIDを非表示/違反報告)
YUKO(プロフ) - 初コメ失礼します汗 完結おめでとうございます！小瀧くんと主人公ちゃんのキュンキュンストーリーが見られてよかったです！ リクエストなのですが小瀧くんと主人公ちゃんが旅行に行くという話を作っていただきたいです！ご検討お願いします！ (2018年4月16日 19時) (レス) id: c96eb8a442 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：楓花
| 作成日時：2018年3月29日 22時
