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昨日、櫻の話を聞いてわたしは完全自分の気持ちを見失った。
好きなのか、嫌いなのか。
わたしはどうすればいいのかさえ、わからない。
……………………でも、
「 …あ 」
逢えないときに本当に逢えなくて、
逢いたくない時に逢ってしまうのが、
わたしのモットーなのかもしれない。
目線の先には、朝の路上で堂々とキスする小瀧さん。
わたしの通学路にいるなんて、見せつけてるようにしか見えない。
もうだめだ。
彼への気持ちが一気に冷める。
小瀧さんはそういう人だ。
わたしが思ってた小瀧さんが違かったんだ。
わたしがぼんやりと送り続けていた視線と、彼の冷たい目がばったりとぶつかる。
ゆっくり振り返って、彼から逃げ出すように、遠回りして学校へ向かった。
…あれ、この感じ昨日も見たぞ。
わたしはいつだって逃げてばっかり。
涙が溢れてこなかったのは、彼に失望したから。
ううん、違う。
彼が好きすぎてたまらないのに信じきれないわたしへのもどかしさ。
知ってるんだ。
今のキスも小瀧さんからじゃないし、櫻のこともなにか理由があったんでしょう。
ただ、相手にされないわたしに、わたしが苛ついているだけ。
その日を境に、多くても1ヶ月ほど彼には逢っていない。
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櫻「 えっ、そんなに逢ってへんの? 」
櫻は驚いて目を丸くした。
さすがにわたしでも驚く長さだ。
学校終わりにふたりでカフェで話していると、ふと小瀧さんのことを聞かれたから、また彼を思い出してしまった。
寂しくなる。逢いたくなる。
結局は、胸がぎゅうっと押し潰されるくらい、彼のことがたまらなく好きだった。
櫻「 …私のせい? 」
たしかに、櫻と小瀧さんが行為をしてから。
でもそれは、櫻のせいって訳でもない。
わたしが慌てて首を振ったのに、
櫻「 …ほんまごめんっ 」
櫻は、深く頭を下げた。
あんなの、櫻のせいじゃないってわかってる。
でも、櫻の口から出てきたのは衝撃的な真実だった。
わたしがずっと逃げてきた、本当の小瀧さんだった。
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雫(プロフ) - ジャニオタ卒業しても唯一外さずにいる大好きな作品で久しぶりに読んだらやっぱりキュンキュンしました( ; ; ) (2021年8月27日 20時) (レス) id: 6da38b2df1 (このIDを非表示/違反報告)
楓花(プロフ) - 凪さん» ありがとうございます!!未だに読んでくださってる方がいて嬉しいです〜!! (2019年2月23日 8時) (レス) id: dbd2bbadc1 (このIDを非表示/違反報告)
凪 - わわ最高すぎ、占ツクでいっちゃん好き。 (2019年2月22日 20時) (レス) id: 161c01295f (このIDを非表示/違反報告)
楓花(プロフ) - さやねちゃさん» ありがとうございます!!!! (2019年1月26日 17時) (レス) id: dbd2bbadc1 (このIDを非表示/違反報告)
さやねちゃ(プロフ) - やべ、最高すぎる! (2019年1月26日 16時) (レス) id: c5dd84cbdd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:楓花 | 作成日時:2018年3月8日 22時