猫かぶりの美少年に注意

噂の転校生 ページ23

「ぅ、ぁ、せんぱ、やめ、」




なぜ、こうなったのか
それは数分前に遡る






行ってくるね、そう言って渡里のところへ行った


「ごめんな、急に。」

困ったように眉をさげて
思ってもないだろうけど謝罪の言葉を述べるこいつ


そうやって表情が変わる度に観衆は少しざわつくんだ




「どうしたんですか?先輩」




ここは学校、しかも今視線がすごい
もちろん猫被って会話をする



「ちょっと話が。来て」

「わかりました、」


仲良く、端から見ればそう見えるだろうか、廊下を二人出歩いていく



(どこいくんだよ。)



このまま保健室でも行ってヤっちゃう?←


なわけないか、
まだ落ちてない相手を無理矢理襲うなんてばかすぎるよね



いくつめか、角を曲がったときあいつが急にこっちを向いた




と、同時に顔が近づいてくる


ﾍﾟﾛ


「っ?！」




耳、弱いんだって、僕





「ぁ、せんぱ、?」


「かわい」


「ん、」




なにしてんだよこんなとこで、なんのつもりなんだ?



「前に言ったでしょ？また今度って」




こいつばかだ。



「だ、だからってなんで今」




「なんか、振り回したくなって、君のことﾆｺ」



はぁ?



「わけわかんない」



「てゆーか、別に今は猫被んなくていいんじゃないの?先輩、とかはじめて呼ばれたよね君に」




だって、そーゆーことするときに猫被るの、癖付いてるんだもん


しかも、
「ここ、廊下ですしね」





「まぁ、ね笑、けど気持ちよかったでしょ〜」

「うるさいです、」


(、また来た)



「A、


も っ と い い こ と し た い ?」



ﾋﾟｸｯ

「っ、耳元で話すな」


とか、すこーし睨みながら上目使いで
言っとけばいいんでしょ?



「ごめんごめん笑、反応いいからつい〜」


「...話はないよね、もういくから」



「あんま怒んないで〜笑」



無視、無視




(意味不明な時間過ごしちゃった)









一人で廊下を歩きはじめた。

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