白い紙の上で【大野智】 ページ13
.
.
.
もうそろそろ潮時なのかな…
やだよ…別れるなんて…
A「智…」
智「は〜い〜？」
聞きなれた優しい声に私は目を開けた。
暖かい…
よく見ると、私の体を柔らかな毛布が包んでいた。
私…寝ちゃってた…？
ボーッとする私の耳に、ｼｬｯｼｬｯとペンを走らせる音が届いた。
眠い目を擦りながら起き上がると、スケッチブックを抱えた智が、私と少し距離をおきながら座る。
智「おはよ。」
大きなスケッチブックから目を離して、智は私に言った。
A「お…はよ…。」
ﾎﾞｻﾎﾞｻになった髪を整えながら私はベッドのふちに腰かける。
智「ちょっと待ってて？あとちょっとで書き上がるから。」
智は私には目を向けずに言った。
智…怒ってないのかな…？
A「あの…」
智「できた。A、こっちきて？」
さっきの行動を謝罪しようとしたとき、智に手招きをされる。
私はベッドから立ち上がって椅子に腰かける智の後ろに立った。
智「じゃ〜ん(笑)」
胸元におしあて、隠していたスケッチブックを、智は私に向けて見せた。
A「えっ……？私…？」
智のスケッチブックに描かれていたのは、驚くことに……私の寝顔だった。
A「きれい…」
きれいな一本線で描かれた私の寝顔。
その回りにはたくさんの羽根。
私には、その羽根が私を包み込んでくれてるみたいに見えた。
智「Aの寝顔、いつ見ても可愛いんだ。いつか、書いてみたいって思ってたんだよね。」
智はｺﾝｺﾝと、鉛筆をスケッチブックにぶつけながら言った。
A「智…」
私は背後から智に抱きついた。
A「ありがとう…」
智の首元に顔を埋め、感涙する。
いつもかぎなれた智の香水の香りが私の涙を誘う。
白い紙の上で【大野智】→←白い紙の上で【大野智】きょうかリク
ラッキーアイテム
革ベルト
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 231人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆかり - ニノ大好き愛してる (2019年5月13日 23時) (
レス) id: 971a33d799 (このIDを非表示/違反報告)
ニノ翔愛してる - 妄想しながら読んでたので、とても興奮してしまいました(*^▽^)/★*☆♪とってもいい話でした！！ニノ翔愛してる(*≧∀≦*) (2016年8月27日 16時) (レス) id: a58dfbaf14 (このIDを非表示/違反報告)
ゆかり - 二ノ愛してるよ (2015年11月17日 16時) (レス) id: c8cfb59d13 (このIDを非表示/違反報告)
麗 - 最後の話にｶﾝヽ(；▽；)ノﾄﾞ───!!いい話やなぁ…(´；ω；｀)ブワッ← (2015年8月7日 3時) (レス) id: 752e612093 (このIDを非表示/違反報告)
KANA(プロフ) - 大チャンの話感動しました！すごぃですねヾ(*´∀｀*)ノｷｬｯｷｬｯその文章力、羨ましぃぉ(●^o^●) (2014年11月10日 17時) (携帯から) (レス) id: caab68aeed (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：帝
