九門くんの双子の妹 (ページ34)

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29話弟ページ34

私と莇はさっき神父さんが出てきた奥の扉の中に連れていたれた。

中に入ると小さな子供たちが7人いた。その奥には1人窓を見て座っている中学生ぐらいの男の子がいた。

八重『神父様この子達は？』

神父「あぁ、この子達は捨てられてたのを私が助けたんだよ。他には親がここに連れてきたりとかしてね…。」

莇「ひでー親だな…」

すると1人の女の子が近づいてくる。

女の子「神父様！その人たちは誰ですか？」

神父「私の友人だよ。」

女の子「神父様のご友人なのですか！みんなー！神父様のご友人に挨拶しましょー！」

すごく礼儀正しい子だ。こんな子が親に捨てられたと思うと何だか胸が痛くなる。

女の子が呼びかけると直ぐに集まった…でも、1人だけ隅に座っている男の子だけはそっぽを向いてまだ窓を見つめている。

女の子「日向くんは恥ずかしがり屋なので気にしないでください。」

男の子の名前は日向くんと言うらしい…

一通りみんなと挨拶をし仲良くなった頃私はずっと窓辺に座っている日向くんが気になった。

八重『神父様、あの日向くんという子はどんな子なんですか？』

神父「…真冬の弟だ。真冬が死んだ理由は日向にあるんだ。」

八重『神父様それって…！』

神父「あぁ、真冬が死ぬ1日前の話をしようか。」