九門くんの双子の妹 (ページ20)

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17話続きページ20

あれからよく先輩とは部活終わりに一緒に練習をしていた。

先輩「八重ちゃん！今のところすごく良かったよ」ﾆｺｯ

八重『本当ですか！！ありがとうございます！』

先輩「あ、そろそろ終わらないと外も暗くなってきてる。」

そう言われ窓の外を見る。

八重『本当ですね。終わりにしましょう！』

私たちはそれから部室の掃除をして玄関に向かった。

先輩「八重ちゃん。私顧問の所に鍵を返しに行ってくるから玄関で待っててもらえる？」

八重『はい！構いません。』

先輩と別れ私は玄関に着いた。
先輩を待っていると向こうに見覚えのあるシルエットを見かける。

八重『？あれは…おーい！！くもーーん！！』

学校から家に帰ろうとしている九門だった。
友達と帰るのか周りには部活のチームメイト達がいる。

九門「八重じゃん！！何してんの？」

そんな事を大声で言いながら私に近づいてくる。

八重『うん。部室で自主練してたの。』

九門「八重偉いな！！」ﾆｺｯ

カタンッ

後ろから物音がする。振り返ると、

先輩「八重ちゃんお待たせ！ん？その子は？」

八重『あ、先輩！こいつは九門です！私の兄です。』

九門「はじめまして！！兵頭九門です！よろしくお願いします！」

先輩「すごく元気だねﾆｺｯあれ？でも二人とも同じ色のネクタイとリボン…てことは双子？」

八重『はい！私と九門は双子なんです！』

先輩「って違うの！八重ちゃん！！来週だったオーディションが明日になっちゃったの！！」

八重『えぇぇ！？な、なんでですか！？』

先輩「顧問が早めに主役を決めて練習をしたいって！」

困ったな…まだまだ先輩に教わりたいことあったのに…明日がオーディションなんて…

翌日

朝、家から出て九門と登校する。
私たち兄妹は他の家の子たちより仲が良いのでこんなことを言われても…

ﾓﾌﾞ1「うっわ(笑)また妹と登校してんのかよ(笑)」

ﾓﾌﾞ2「シスコンとブラコンだろ(笑)」

八重『八重そういうの意味ないと思うんだけど』

ﾓﾌﾞ1、2「は？」

九門「俺たちは好きで一緒に登校してんだしお前達にそんな事言われてもなんとも思わないんだよ」

そう言って私達は学校へ向かった。

放課後

顧問「それでは今からオーディションを始めます！オーディションの内容は至って簡単です。白雪姫のセリフを私が選ぶのでそこを読んでもらいます。」