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先輩たちとも別れて、僕は教室まで、はや歩きで向かった。
僕はいつも一番に登校している。
一人の教室ほど僕の心を安らげてもらうものは無い。
周りからは変なやつだ、と思われてるかも知れないが、僕はこの静かな教室が大好きなんだ。
まぁ、あの先輩たちに目をつけられたのも、僕の登校がはやいから……なのかもしれないが。
ガラガラっと僕はドアを開ける。
だか、そこに広がっているはずの幸せな場所はなかった。
‘‘美しきかなJAPANESE NINJAジャパニーズニンジャ’’
と、黒板に大きく、荒れた文字でかかれていて、
ニンニンニーーーーーン!!
と言う大声が教室に響き渡り、僕は思わず耳を塞ぐ。
この声の主は勿論木林くんである。
木林くんは僕に気づいて、やっほーう!! 元気ィ? と陽気に声をあげて、手を振る。
僕も軽くおはよ、と返したが、サイアクだ。
朝から、底なし沼ににはまってしまった時の様に、逃れられない奴がいるのだから。
「馬鹿、木林くん! 黒板消してよ! 」
と、とりあえず僕は黒板消しを持ってきて、木林くんのところに持っていった。
「は? 黒板は消せないよー?」
僕は木林くんの屁理屈にイラッときたが、今回は面倒なので、放置しておこう。
そしたら、も〜う、いいじゃ〜ん! とブツブツ文句を言いながら黒板を消した。
これで、あとは木林くんがこの教室からいなくなれば……と言うと少し酷いかな…。だが、どこかに遊びにでも行ってくれれば僕は自由なのだ。
だが、僕の視界の端の方……、僕の机の隣にいつもは無いはずの机が置かれているのが見えた。
昨日までは確かになかった。もしや木林くんが移動させたものか?いや、ちがうな。
この教室にはちゃんと机はそろっている。
僕は一番重大なことに気が付いた。
まず、
いつもは、木林くんはこんなに登校は早くない。
いや、まず2日に一度は一時間目の途中に来るほどだった。
一番に気づかなかったなんて僕は馬鹿だ。いや、消しクズだな。
何年ずっと付きまとわられて……、いや、一緒にいると言うのだ。
「どうしたんでござる! フフフフフ、そーか、ソーカ、やはり拙者が登校するのが早いから戸惑っているんでござるね!!」
木林くんの言ってることは悔しくも図星、僕に言うことなどひとつも無い。
なのでしょうがなく真剣に聞くことにしてみた。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
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岡本木良天歌(プロフ) - 星空回想列車さん» ありがとうございます! 更新頑張ります! (2018年3月15日 17時) (レス) id: a0ccc02166 (このIDを非表示/違反報告)
星空回想列車 - 岡本木良天歌さん» とても面白い作品なので、これからも読ませていただきます!更新頑張って下さい^ - ^ (2018年3月14日 21時) (レス) id: d4fafb716a (このIDを非表示/違反報告)
岡本木良天歌(プロフ) - 星空回想列車さん» はい、改行をやるようにしたいと思います! もう一度読み返して見ます……。 (2018年3月14日 20時) (レス) id: a0ccc02166 (このIDを非表示/違反報告)
星空回想列車 - 訂正…(4つ目のコメント)評価→表示 すみません。人のこと言えませんね… (2018年3月14日 18時) (レス) id: d4fafb716a (このIDを非表示/違反報告)
星空回想列車 - またコメントします。長くなりましたが、これでアドバイスと致します。評価3回しておきました。よければ、私の作品やイベントにも目を通していただけると嬉しいです。 (2018年3月14日 18時) (レス) id: d4fafb716a (このIDを非表示/違反報告)
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