横浜の軍警で多分一番強い人【文スト】【男主】

万事塞翁が虎って本当は馬だよね？ ページ4

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『・・・、
ちょっと待てッーーーーーー！』



俺はそう言いながら土手を駆け降りる。
その勢いのまま川に飛び込み、流れてくる人間の服の裾を掴む。


いやいや、なんで俺こんなことしてんだよ。
絶対嫌な予感しかしないだろ？


「あっ、こっちです！」


さっきの少年が手を差し伸べてきたので、遠慮なく掴む。
実際、人を抱えての川泳ぎは気を抜くと巻き込まれて死ぬ。


つーか少年の方は逃げろよ。
捕まりたくないんだろ、お人よしだな。


肩で息をしながら川から上がり、哀れな少年の方を見る。
・・・、今回は見逃してもいいか。





そんなことを考えている時だった。


「助かったか・・・。
ちぇ。」


あ、ヤバい殺意が。
舌打ちしやがったかこの男？


少年の方もだいぶひきつった顔をしている。
そりゃそうだ。


「君らかい、私の入水の邪魔をしたのは。」


「邪魔なんて・・・、入水？」


一気に加速する不穏な名詞。



「知らんかね、入水。
つまり・・・」


『ジサツってことだな。』
後半のセリフを取り俺が口を開く。




・・・。
なんか見たことがある顔だが、『奴』だったのか。
こっちは俺には気づいていないらしいけれども・・・。


さて俺はどうするか。

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