横浜の軍警で多分一番強い人【文スト】【男主】

プロローグ的なもの。 ページ1

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『お兄さん、こんな朝っぱらから暴力はいかんよ。』


早朝の交番、
通勤する人間もちらほらいる中、駅前の入口にある交番からそんな声が聞こえてきた。


交番には二人の人間がいた。
一人は長身でぱっと見モデルのような体系だが、猫背と警官の服装でやつれた感じが否めない青年。
もう一人は、ジャラジャラとしたピアスをつけ不服そうな顔つきをした男だった。



『いや、ちゃんと話して。
調書が獲れないから俺の仕事が増えるじゃないか。』


警官がそう言うが、ピアスの男は話そうとはしない。
かたくなに口を閉ざし、喋るつもりは無いようだった。


『・・・、
はあっ・・・・・。』


警官がため息を漏らす、
次の瞬間だった。


スコンという間の抜けた音が交番内に響いた。
見ると、警官の青年が何かを投げたような手の形をしている。


その手には握られていたはずのシャーペンがなくなっていた。
そしてそのシャーペンは・・・。


ピアス男の真横の壁に突き刺さっていた。


「ッツーーーー！？」


驚きのあまりピアス男の声は椅子から転げ落ちる。
その顔面すれすれに靴底を叩きつけるように足を落とす警官。




その顔は
目の笑っていない笑顔だった。

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