甘党カレシ（黄） (ページ20)

今日:15 hit、昨日:8 hit、合計:400,504 hit

20 ページ20

・

(岩本side)

来ない

来ない来ない来ない！！

やっぱり俺、嫌われてんの？

連絡先を渡して早1週間。

ここ数日俺はデビューコンサートの準備に追われてAさんに会い行けずにいる

毎日毎日携帯に通知が来ては「Aさんかな？」ってすぐに確認してたけど、一向に来る気配はなかった。

はあ、なんてため息をつくと向かいに座っていたふっかが声をかけてくる

深澤「そう言えばあの子、追加きた？？」

「今のため息で察してもらっていい？」

俺は苦笑いしながら答えた

深澤「んー、まあ何となくそんな感じはしてたわ」

「…なら聞くなよ、それなりに焦ってんの、俺も」

深澤「てかその子さあ、疑ってんじゃないの？

普通に考えてジャニーズからいきなり連絡先渡されたらびっくりするっしょ？」

「まあそれはそうだけど…

とりあえず今日帰り行けそうだから行ってみるつもり、

もしあの子が居たらちゃんと伝えたいなっては思ってる」

深澤「おう、いーじゃんいーじゃん

報告待ってるわ～」

目黒「岩本くん、僕にも報告してくださいよ」

いきなり耳元に目黒の声がして一瞬肩がビクッとなった。

「…目黒もしかして聞いてた？」

目黒「聞いてるも何も、岩本くんめちゃめちゃわかりやすいんで何となく察してました」

「え、俺そんなにわかりやすい…？」

目黒「岩本くんって携帯あんまり普段いじらないじゃないっすか、楽屋でも筋トレしたりして。

でも最近はずーっと携帯いじったり、画面が光ったらすぐ確認したり、あ、あとこの前も収録終わったら急いで帰ってたんで、もしかして女の子かなって」

「んだよ、目黒俺の事めっちゃ見てんじゃん笑」

目黒「俺岩本くんのこと好きなので当たり前っすよ笑

まあ、あんまりクヨクヨしてるの岩本くんらしくないんで、いつも通り頑張ってください、応援してます」

そう言いながら拳を突き出して来る目黒

「ん、頑張るわ、ありがと」

その拳に俺の拳をぶつけると目黒は満足気に笑って楽屋を出ていった。

・