甘党カレシ（黄） (ページ3)

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『ロイヤルミルクティですね、サイズはいかがなさいますか？』

「じゃ、Lで！あーあと、トッピングでタピオカ増量とチョコソース掛けてもらっていいっすか？」

『かしこまりました！

ロイヤルミルクティのLサイズがおひとつ

トッピングでタピオカ増量とチョコソース

以上でお間違いないですか？』

「はい、大丈夫っす」

『お会計850円になります』

その男性がお金を準備している間にキッチンにいる店長にオーダーを伝えると、店長が「おー、照か？」と言った。

『へ？ひかる？？誰ですかそれ』

と思わず店長に言い返すと「俺」という男性

『え、あ、お客様が？ひかる、さん？ですか？』

「そ、ひかる」

そう言ってまた微笑んだ、ひかるさん。

『誰ですかとか言ってしまって申し訳御座いません…』

「いやいや、いいっすよ別に笑

お姉さん、初めて見たし、最近入ったの？」

『そうですね、1週間とか…』

「あー、それなら仕方ない、てか店長今居るんだ？」

『店長居ますよ、お呼びしましょうか？』

「んー人待たせてるしまた今度でいいや。ごめんね？」

じゃ1000円からお願いします、と丁寧に出してくる。

『150円のお返しです、もう少々お待ちください！』

お釣りとレシートを渡すと同時に店長がタピオカを持ってきた。

「おー、店長お久しぶりっす」

店長「2週間ぶりか？もう来ないかと思ったよ」

「んなわけないじゃないっすか！

ちょっと映画の撮影忙しかったんすよ、今日クランクアップしたんでご褒美っす」

店長「相変わらず忙しそうだな～、まあ、身体壊さない程度に頑張れよ？」

「店長こそ、最近暑いんで熱中症とか気をつけてくださいね？あ、Aさんも」

『え、私？あ、ありがとうございます』

なんで苗字？？って一瞬考えたけど、そうだ、名札付けてたんだった。

「じゃ、また近々来ますね」と笑いながら去っていくと、お友達なのか「照兄だけズルい！」「お前タピオカ飲まねえっつったじゃん」という会話が聞こえてきた。

てかまず、誰？映画の撮影？え、芸能人？？？？

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