甘党カレシ（黄） (ページ14)

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「…て感じなんだけど」

深澤「え、それだけ？」

一通り話し終わるとふっかは驚いた顔をした

「まじで俺、慎重になりすぎて何も進めてねえの」

深澤「んー、そうねー

とりあえず照は一目惚れしたから連絡先交換したいけど、ピュアそうな子だし嫌われたくないからなかなか言い出せない、と…」

「マジでふっかに見せてやりてえわ、

もうちょーーーーかわいいの！ちっさいし」

深澤「まじでキャラぶれてんじゃん」

「だからそれ言うなって、自分でもわかってるから」

深澤「まあそれほど好きってことっしょー？

もうそんなのとりあえず声掛けないと何にも進まないじゃん？」

「わかってるよ…」

そう言いながら缶に残ったビールを飲み干した

深澤「照さー、何に怖がってんの？」

「だから嫌われたくないんだって

嫌われたらもう終わりじゃん？会えなくなるとか俺無理だし

…しかも彼氏いるかもしれねえし」

と言うとふっかは「はぁ！！！？」と大声を出した

「ふっかうるさい夜中だから」

深澤「え、何照、そこ把握してないの？」

「だーかーら！

何回も言ってるけどまじでただの会話しかしてねえの、俺その子の下の名前すら知らねえし」

深澤「あー、だぁーめねそれは」

ふっかは気づいたら3缶目のビールを開けていた

深澤「もうね、とりあえず照なら大丈夫マジで」

「なんでそう言いきれんだよ」

深澤「んー？何年一緒いると思ってんの？

てか照こんなことで悩むヤツじゃないじゃん、

その子もちょっと照に気あるかもしれないんでしょ？

俺はいつも通りの照でいけば大丈夫だと思うけど？」

少し勢いよく飲みすぎたのか顔を赤くしてスルメを食べるふっか

「ふっか酔ってんの？」

深澤「こういう話酒が進むのよ」

「悪ぃな」

深澤「明日久々に会いに行くんでしょ？」

「いるかわかんないけど」

深澤「それで明日居たら、運命ってことじゃん？

ぜってー話しかけろよ？マジで」

「こんなちっさい事運命にしていいの？笑」

深澤「お前がその子と会えたことも全部運命なのよ」

「はは、そっか」

あーこいつ酔ってんなと思いながら横目でふっかを見ると完全に目を瞑っていた。

「ふっかありがと、俺帰るわ」

返事がないから本気で寝てんだろうなと思い、鍵を閉めたあとポストに入れて帰宅した。

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