9、忘れられてるって辛い ページ11
―杏寿郎side続き―
父「まぁでも分からんでもないな。我が子の晴れ舞台の方が優先だしな」
「いやいや普通は患者が優先でしょ。母さんなんか産婦人科と小児科を掛け持ってるし、たまに赤ちゃん取り上げるんでしょ?」
いや患者よりも我が子の方が優先は高いだろ!患者は所詮赤の他人
父「あまり赤ちゃんは取り上げないな。たまに聞くけどだいたいは婦人科の診察が多いな。メインは麻酔科 放射線科 小児科」
「ふーん」
父「興味ないんかい!」
Aは父上と母上の話をしていた
それが何故か漫才に見える
「ねぇ、煉獄先生と宇髄先生は僕とどういう関係なんですか?まるで僕を知っているかのような感じで話しかけて来るから。僕は初めましてなのに」
天元「はあ!?」
杏寿郎「嘘…だろ」
宮武さんがAを呼び出し、別の所に連れて行った
さっきの発言嘘だよな?嘘だと言ってくれ!
俺は膝から崩れ落ちた。初めましてだと!?
天元「煉獄、大丈夫…ではなさそうだな」
杏寿郎「……(ポタッ ポタッ)」
天元「お前、今日は家帰れ!お館様には俺から言っておく。頭を冷やした方が良いだろ」
実弥「おい、煉獄どうしたんだァ?」
天元「なあ不死川、忘れられてるって辛いな」
実弥「何があった?言ってみろォ」
天元「Aが俺達の事を忘れている」
実弥「はあ!?Aが!」
義勇「(思い出すまで)粘れ」
伊黒「冨岡ァ粘れる訳がないだろ。煉獄がここまで追い詰められているんだ。泣いているんだ。心が弱っているんだ(ネチネチ」
しのぶ「恐らくですが冨岡さん、思い出すまで粘れと言いたいのですか?」
義勇「そうだ」
実弥「ところでそのAは何処に行ったァ?」
天元「宮武さんが怒っている音を出して連れ去った」
実弥「宮武さんとAはどういう関係だァ?」
天元「親子だとよ」
実弥「何!?親子ォ!」
天元「俺もさっき不死川と同じ反応したわ」
実弥「まぁとりあえず煉獄、家まで送るわァ」
不死川が車を出し、俺は家に送って貰った
家に着き、更に泣いてしまい、鏡を見ると目が腫れていた。俺らしくないな
せっかくAに会えて嬉しかったのに忘れられているなんてな。心に穴が空いたみたいだ。だが、冨岡の言うように粘り続けてアピールしよう!A待ってろよ。例え君の記憶がなくてももう一度好きだと伝える
26人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ツナミカワ | 作成日時:2020年8月28日 21時