炎柱の妹は風柱の継子で……2

53ノ型 一安心 ページ9

杏寿郎「彼奴(あいつ)は甘露寺の隊服を仕立てた奴で甘露寺の隊服は露出度が多い！だが本人は気に入ってくれていたがな」


兄さんはハッハッハと笑っているけど、その甘露寺さんという方はゲスメガネという人の犠牲になってしまったという訳か…可哀想に…


しのぶ「そいつが隊服を持ってきた時には油をかけて燃やすか不死川さんの日輪刀でも良いので切り裂いて下さい。最悪そいつを脅して下さい」


怖い事言っているのに楽しそうな音とか胡蝶さんは頭がどうかしてる。



えーと誰の足音だろう？こっちに向かって来る。


？「A！…ハアハア…良かったぜェ」


息を切らして入ってきたのは実弥さんだった。


「実弥さん！」


実弥「良かった。無事で…蝶屋敷に運ばれたって聞いて」


私が実弥さんと呼ぶと、強く抱擁してきた。7日前の出発の時と同じようにね。そして安堵の音がしている。待っていてくれてありがとう。


しのぶ「不死川さん(^言^)ここは病室ですよ」


実弥「胡蝶、悪ぃ。今はそれどころじゃねぇよォ。説教なら後でいくらでも受ける。今はこうさせてくれェ」


しのぶ「仕方ありませんね。煉獄さん、出ますよ」


杏寿郎「何でだ！」


しのぶ「良いから行きますよ★」


兄さんは胡蝶さんに強制連行されて出ていったみたい。実弥さんは私の肩に顔を埋めていて顔が見れないけど、本当に安心している音がしている。私も実弥さんの温もりが好きでもう少し感じたく、実弥さんの腰に手を回した。


実弥「良かった。本当に生き残ってくれた」


手を回したまま私は実弥さんにこう告げる。


「ただいま。そして貴方との約束守りました。」


私がそう言うと、私の肩が暖かく湿った。実弥さんが泣いているんだ。待っててくれてありがとう、心配かけてごめんなさい。

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