炎柱の妹は風柱の継子で……2

89ノ型 切り裂き魔による人質 ページ45

鬼の気配を感じては鬼の姿を見つけた。兄さんが抜刀しようとしていた。だが鬼は人質を取っている。そして弁当を踏みつけた。


「お前よくも食物を粗末にしてくれたな。しかも私達の知る人々が真心込めて作ってくれた弁当を不味いと…弁当を食べてもない癖に…聞き捨てならないね」


杏寿郎「Aは気配が悟られないように鬼の後ろを回って欲しい。その間俺がおびき寄せるから人を助けろ。その後俺の援護を頼む」


「わかった」


柱は指揮能力も必要なのだが私はまだまだ柱としては未熟だ。それに他の柱の人達と任務の同行がほとんどなかった。今兄さんの指揮能力を目の当たりにしているから学びにはなるだろう。きちんと音と声と動きをを聞いて、そして見てそれで吸収する。



人質を取っている以上安易には動けない。だけどこのまま人が傷付くのは見ていられない。不味い人は傷つけて楽しむらしい。許せない！


切り裂き魔「こいつは不味そうだが、柱の女は美味そうな匂いがするな」


杏 主「「そういう事か(ね)切り裂き魔、不愉快な奴だ(人ね)」」


すると鬼が動き出した。それと同時に兄さんが目で合図をしたのでおそらく、その時に人質は一旦解放されると読んだのだろう。だがその予想は外れた。切り裂き魔は人質を取ったまま動いていた。しかも動きが早い。だけど大丈夫よ。実弥や宇髄さんにしごいて貰ったから…実弥なんてとても早くてしかも強いから訓練させられた時は死ぬかと思った。その後は手を差し伸べてくれたのだけどね………



光の呼吸は素早さが求められるもの、あの動きに対してであるならこれが最適だろう。


「光の呼吸、伍ノ型 光陰矢の如し！」


光陰矢の如しは抜刀の際は一瞬であり、光の屈折を利用して相手を錯覚させてから一気に斬撃でする。新柱の無一郎君の朧を見させてもらったけど、それに近い感じだと思ってくれれば大丈夫。

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