炎柱の妹は風柱の継子で……2

56ノ型 タイミングが…：実弥視点 ページ12

ー実弥side2ー
実弥「良かった。本当に生き残ってくれた」


「ただいま。そして貴方との約束守りました」


Aがそう言うと、自然と涙が出てきた。泣くなんてだらしねぇ。俺はAの事になると泣いちまうんだなァ。らしくねぇ。


「実弥さんも7日間頑張ったと思います。私ね最終選別の時色々な出来事があったんです。聞いてくれますか？」


実弥「嗚呼」


Aが最終選別での出来事を話してくれた。震えている女を助けた事、煉獄も俺も居ないのに声が聞こえた事、男がAに惚れたがAがその男の大事な所を一蹴りしたら怒り狂って追いかけて来たらしい。変態な男に一蹴り入れるとか怖っ！


実弥「それにしてもA、その男によくも一蹴り入れる事が出来たなァ。ある意味怖ぇよォ。その男は結局どうなったんだァ」


「さあ？知りませんよ。生きているなら治療受けているのではないでしょうか？あんな奴死んでいるなら清々しますけど。 それに……そんな変態な人を好きになるくらいなら実弥さんを選ぶと思います」


何を言ってんだ？それ以上俺を煽らないでくれェ


実弥「///おまっ」

Aが笑いやがった。


実弥「何笑ってんだァ？」


「こんな可愛い顔もするんだと思うと可笑しくて」


俺が可愛いだァ？んな事はな有り得ねぇんだよォ！お前の方が可愛い。


実弥「A、俺が男って分かってんのかァ？好きな女に可愛いと言われる気持ちが……好きな女には格好良いって言われたいんだァ」


Aが寝台から降りて後退った。もう我慢出来ねぇ。俺が近付くと後ろに下がり、更に近付くとまた後ろに下がった。そして壁まで追い込んだ。Aが震えていて目を閉じた。 その隙にAの唇に接吻をした。


実弥「もう我慢出来ねぇよォ。そんな蕩けた目で見られると、俺の理性が持たねぇ」


俺はAを押し倒し、寝巻きのボタンを外した。正直2年も一緒に居るのに我慢しろと言われる方が無理がある。


杏寿郎「A、胡蝶が呼んで……はあ！？嘘だろ。不死川、何をしている！Aから離れろ！」


ちっ！良い時に入って来るなァ！そのお陰でAに触れる事が出来なかった。残念だが見られたら仕方ねぇ。



俺の怒りは頂点に近いくらいだァ。



それからは胡蝶に説教をくらった。胡蝶の説教は長くてネチネチしていたが胡蝶を怒らせてはいけないと悟った。

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