8ノ型 ページ9
実弥「お前、住む所が無いなら俺の所に住め。お前は剣士の見込みがあるからなァ。鍛えてやる」
それって!?
「あの、継子というやつですか?」
実弥「嗚呼。お前のやる気次第でなァ」
どうするべきなんだろう?今までは父上が指導していて途中から兄さんが指導する形となっていた。本来なら父上から指導されて、私も継子になる筈だった。けど…私も何故か剣士になるのを諦めてしまって、家事に専念するようになっていた。それでも兄さんは何も怒ったりはせずそっとしてくれていた。だからこそ兄さんが居なくなるのが怖い。もう一度家族と過ごしたい。
実弥「迷っているのかァ?まぁゆっくり考えれば良い」
この人の音、やっぱり優しい。そっと頭を撫でてくれた。
今の時点ではまだ決められないしね……
実弥「一緒に食おうやァ」
目の前に出されたのはおはぎでそれを出されたらワクワクせずにはいられなかった。
「お萩!」
実弥「お萩好きなのかァ?」
「薩摩芋と同じくらい好きです。いや大好きです」
実弥「俺と同じだなァ。俺もお萩大好きだァ」
意外だ。この傷だらけ…いや、不死川実弥さん。見た目とは裏腹に甘党なんだ。
実弥「お前、今、失礼な事考えていただろォ?」
不死川実弥さんと普通に話せる事が出来ている。やっぱり私と似たような過去を持っているのと好物が同じだからなのかもしれない。
「別に」
だからといってまだ信じている訳ではない。そもそも信用出来ない信用出来ない←(俺の台詞パクるな:by伊黒)
実弥「まぁ別に俺の事信じられなくても構わねぇ。過去が過去だからなァ。だがな、ギスギスしてる雰囲気はいけ好かねぇよォ。お前が俺の事信じるまでいくらでも世話してやらァ」
まぁ確かにギスギスな雰囲気は嫌だよ。
不死川実弥さんと出会って24時間も経っていないが宣戦布告された。
風柱様である不死川実弥さんを信用するまであと何日だろうか。
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作者名:ツナミカワ | 作成日時:2020年11月13日 20時