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5ノ型 実弥視点 ページ6

―実弥side2―
「ヒノカミ神楽 灼骨炎陽!」


あの技は日の呼吸じゃねぇか!?って!あいつは昼間の女。何故あいつが日の呼吸を使えるんだァ!?それよりも首斬れてねぇし全然呼吸使えてねぇ。


鬼?「何なんだ!焼けるくらい痛い……だが、そんなものでは…我を斬れないぞ。きっしし」


不気味な笑いだなァおい。 首以外は再生するっていうのが分からないのかァ? 鬼が近付いて来ている。しゃあねぇ。一歩も傷付けさせねェ。


実弥「風の呼吸、壱ノ型 塵旋風・削ぎ!」


鬼を倒した。さほど強くなく、手応えがなかった。下級の鬼だな。そんな事はどうでも良い。それよりも、


実弥「お前、何でこんな夜に1人でつき歩いているんだァ?」


「……れた」


何か言っているが聞こえねェ。俺が聞き返したら昼間の女が何かに怯え始めていた。まるで人間に怯えているようなそんな気配を感じた。こいつをどうしようか考えていた時、大声が聞こえ、その主の方を見ると、元炎柱の煉獄槇寿郎の息子の隊士だった。


煉獄槇寿郎似の男「人は無事か?ってAか!!」


「何方(どなた)ですか?」


何故、この女は煉獄槇寿郎似の奴が来た途端悲しい顔をしていたんだァ?やはり何かあったんじゃねぇのかァ?


煉獄槇寿郎似の男「忘れたとは言わせないぞ!」


女は黙ったまま煉獄槇寿郎の息子から逃げようとしていた為、俺が女の腕を掴んだ。何処に行こうとしているのか聞くとまた怯えだし体が震えていた。その後、泣き出しやがった。すると煉獄槇寿郎さん似の奴は俺のせいだと言い自分を責め出したが、この女が…厳密には煉獄槇寿郎の娘が泣いているのに煉獄槇寿郎似の奴は自分を責めたままだ。流石に腹が立つ。だが女は放っておけねえ。


実弥「一般隊士さんよォ、お前の妹が泣いているのに無視するのかァ?」


煉獄槇寿郎似の男「………Aは…」


煉獄槇寿郎の息子が唇を噛み締めた。


「私は兄なんて居ない」


!?こいつ……本心じゃねぇ…俺と同じって事なのかァ? こいつは煉獄を思って距離を取ろうとしている。俺が玄弥にしている事と同じでやっぱり放っておけねぇ。



女が森から抜けようとした時、煉獄槇寿郎の息子が追いかけようとしていたが、俺が女を何とかすると目で訴えてから森を抜けた。

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作者名:ツナミカワ | 作成日時:2020年11月13日 20時

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