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44ノ型 杏寿郎視点 ページ45

―杏寿郎side―
自己紹介を済ませ、宴会となり、気付いたら俺はAの皿におかずをどんどん入れていてAが嘔吐してしまって胡蝶と不死川に怒られた。柱として不甲斐なし!穴があったら入りたい! 俺達が宴会で夢中になっていると急にAが居なくなっていた。


義勇「(不死川の継子)…遅い」


しのぶ「冨岡さん、誰が何が遅いのですか?」


義勇「不死川の(継子)…」


実弥「俺が何だってェ?」


しのぶ「もしかしたらAさんが遅いと言いたいのですか?」


義勇「…そうだ」


冨岡は言葉足らずなのだな。それなのに胡蝶は何を言っているか分かるとは恋仲なのか?だが気配的にはそんな感じがしないな。


実弥「俺が探してくる。あいつの場所だいたい分かるからなァ」


皆がそわそわしている時、不死川がAを探しに行くと言い、部屋から出て行った。ここは不死川に任せても良いのだろう。



不死川がAを探しに行ってどのくらいの時間が経ったのだろうか?なかなか戻って来ない。だから俺もAを探しに行く事にした。


しのぶ「煉獄さん、何処(どこ)へ行かれるのですか?」


杏寿郎「ちょっと涼みにな!」


天元「あれだな。不死川の継子を探しに行く気だな。お前と訳ありっぽいから」


杏寿郎「むぅ何故分かったのだ?」


天元「音だよ音。お前から不死川の継子を探したいという音が派手にしている」


この男も耳が良いのか?まあそれはそうととりあえず部屋から出た。少し歩くと、2つの人影が見えた。そっと近付いてみるとAと不死川だった。何を話しているのだ? 不死川とAの距離が近いではないか!?そう思っていたら不死川は我に返ったようだ!


実弥「それはあくまでも仮定の話なァ」


仮定の話って何だ?何を約束したんだ?



それからはお互い無言となったので今のうちに声を掛けた。


杏寿郎「A!こんな所に居たのか!不死川と何の話をしていたのだ?」


と言うと、冷たい態度で別にと一言だけ言った。前までは明るかった筈なのに今では少し暗い雰囲気だった。というより、根本的に俺を避けている気がする。



ん?この呼吸はAか!常中が出来ているな。


杏寿郎「全集中常中出来ているな。感心感心」


そう言って俺はAの右に腰掛けた。

45ノ型 本音:杏寿郎視点2→←43ノ型 兄妹に助言:実弥視点2



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作者名:ツナミカワ | 作成日時:2020年11月13日 20時

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