42ノ型 いつもの場所:実弥視点 ページ43
―実弥side―
義勇「(不死川の継子)…遅い」
しのぶ「冨岡さん、誰が何が遅いのですか?」
義勇「不死川の(継子)…」
実弥「俺が何だってェ?」
しのぶ「もしかしたらAさんが遅いと言いたいのですか?」
義勇「…そうだ」
冨岡が言わなければ気付かなかったがAが居なくなっていてそわそわしてしまった。
実弥「俺が探してくる。あいつの場所だいたい分かるからなァ」
皆もそわそわし始めたので、俺が探す事にした。
廊下に出ると人影が見えて近付いた。縁側にAが座っていた。やはりここだったなァ。どうやらAは夜空を眺めていた。
実弥「Aこんな所に居たのかァ。風邪引くぞォ」
俺は一言Aに声をかけ、Aの左側に腰掛けた。
「少し涼みたかっただけですから」
実弥「嘘言うなよォ。ただあそこに居づらかったんだろォ?」
「実弥さんは何でも分かってしまうのですね」
何でも分かる……そりゃあ2年も一緒に居ればお互いの特徴が分かるからなァ。それを伝え、俺は夜空を見た。今日は満月かァ。
実弥「今日は月が綺麗だなァ」
はあ!?俺はなんて事を言ったんだ!これじゃあAの事を好きと言っているようなもんじゃねぇかァ!?まあ嫌いではねぇけど……
「実弥さん、唐突に聞きますけど、今の言葉の意味分かって言っているのですか?」
実弥「当たり前だァ。それにA以外には言わねぇ」
Aの顔が赤くなった。熱があるのかもしれねぇと思い、近付いて額と額をくっ付けた。熱は無さそうだァ。
「アノ、実弥さん、顔が近いデス」
Aにそう言われ、我に帰った。
実弥「鬼なんか居なければAを嫁に貰っていた(ボソッ」
また変な事を言っちまった。さっきから俺は様子が可笑しい。Aに聞かれていなければ良いのだが、こいつは耳が良いから聞かれちまったなァ。俺はAが好きなのかもしれねぇ。けど、鬼殺隊である以上いつ死んでもおかしくねぇから我慢するしかない。俺は長男だから我慢くらい出来る。 そう考えていた時、ばかでかい声が聞こえた。間違いなく新入りの煉獄だ。。煉獄が俺と何をしていたのかAに問うと、冷たい態度で答えた。
煉獄が俺の名前を知っているのは柱合会議終わって直ぐの時に自己紹介をしたからだ。
杏寿郎「全集中常中出来ているな。感心感心」
煉獄は急に全集中常中が出来ていると褒め、Aの右側に腰掛けた。
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作者名:ツナミカワ | 作成日時:2020年11月13日 20時