31ノ型 成長 ページ32
実弥「初めての鍛錬なのによく頑張ったなァ」
何だか暖かい。そう思っていたら実弥さんが頭を撫でていた。
「もう…動け…そうに…ないです」
実弥「今日は終わりにするかァ。お萩でも食おうやァ」
そう言って実弥さんは私を抱えて縁側に座らせ、お萩を取りに行った。
実弥「待たせたなァ」
お萩用意してくれたけどそれ所ではないのにやっぱり疲れた後の甘味は別腹なのか元気になった気がした。決して元気になったという訳ではないから勘違いはしないでよね!
「美味しい。実弥さんの手作りお萩は最高です」
鍛錬の後のお萩は実に美味だった。 鍛錬はきつかったけど、実弥さんは悪い所をよく見ていて指摘してくれた。そのお陰で頑張れた気がした。
実弥さんの屋敷に住み始めて2年ほどが経った。私は17歳の年を迎えた。
全集中常中も出来るようになって最終選別の許可が降りた。最終選別まではあと1
あの時は実弥さんを信じられなかったけど、今は実弥さんは信じられるようになった。
縁側で腰掛けていると一匹の鴉が飛んできて私の所に来た。
鴉「カァァァカァァァ、実弥は居ルカ」
「えっ!鴉が喋った!」
実弥「んだよォ」
「おはようございます、実弥さん。あの、鴉が居るんですけど……」
実弥「はよォ。嗚呼、用事があるんだなァ」
鴉「実弥!柱合会議だァ!直ぐにお館様の屋敷に行けェ。カァァァ」
実弥「んじゃァA、ちと行ってくるわァ」
「行ってらっしゃい」
任務終わって寝起きなのに……やっぱり柱は大変だなぁ。
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作者名:ツナミカワ | 作成日時:2020年11月13日 20時