3ノ型 ページ4
兄さんと関わりたくなくて逃げ出そうとしたら誰かに腕を捕まれた。
?「おい、何故逃げ出すんだァ?」
腕を掴んだのは傷だらけの人だった。
「ヒッ!」
声にならない声が出た。殴られると思った。だってあの時の父上のように…そう思うとガクブルと震え始めた。だから人は嫌いなんだ。嫌だよ、もうこれ以上は…そう思うと怖くて目から雫が零れた。
杏寿郎「俺のせいだな(ボソッ」
兄さん、私には聞こえているよ。違うんだよ、兄さんのせいじゃないのに…それなのに言えない自分が腹ただしい。
傷だらけの人「一般隊士さんよォ、お前の妹が泣いているのに無視するのかァ?」
杏寿郎「………Aは…」
兄さんが再び唇を噛み締めた。私が兄さんを嫌いと思ってんの?そういう音が鳴ってる。そう思うならそれで良い。
今は他人行儀の方が良いだろう。だって、兄さんの事好きだけど……人を信じられない。
「私は兄なんて居ない」
この場から去った時、傷だらけの人は急に何か考え込んでいる音がした。そしてその様子を少し見て、適当につき歩いて1人で森から抜けようとしたが傷だらけの人が付いてきていた。逃げようとしても追いかけてくる。
「さっきから何なんですか!?ずっと付いてきて」
傷だらけの人「お前、俺と似ているなって思ってよォ」
「初対面なのに似ているも何もないです。さようなら」
この人に構っている余裕はない。 走って森を抜けている時にまだ足音が聞こえる。 もしかして付いてきているの? いや違う、さっきの人の足音じゃない!とすれば誰?でも、後ろを振り向いてはダメだと脳が反応してる。
?「シャー」
変な足音だ。変な足音のするのは前に回ってきた……!?鬼……お願い傷だらけの人来て。
?「倒したと思ったらまだ居たのかァ?」
この声とこの音……傷だらけの人だ。来てくれたんだ。
鬼「ヒヒヒ最高だなァ。稀血が2体も居るな。 特に若い女の方は美味そうだな」
稀血って何?さっきから稀血稀血って!でも、そんな事よりも戦えと言ってる。この剣道の剣で殺るしかなさそう
「ヒノカミ神楽 灼骨炎陽!」
やっぱりダメだ。再生する。
傷だらけの人「そんな剣じゃ鬼は死なねぇよォ。まぁ見てろォ。鬼はこうやって殺すんだァ」
急に音が変わった。しかもシィアアアアって聞こえる。
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作者名:ツナミカワ | 作成日時:2020年11月13日 20時